モハメド・アブ・ザイド
カイロ:パレスチナのマフムード・アッバース大統領が1日、カイロに到着した。エジプト・パレスチナ・ヨルダン首脳会議に出席する。今回の会議の目的の1つは、今月行われる国連年次総会を前に、パレスチナ問題について3か国の足並みを揃えておくことだ。
駐エジプト・パレスチナ大使兼アラブ連盟パレスチナ常駐代表のディアブ・アル・ロウハ氏はエジプトの「パレスチナ人とその大義を擁護する正当な権威に基づく立場、リーダーシップ、国民」を称賛した。
今回のアッバース大統領訪問の数日前に、パレスチナのムハンマド・シュタイエ首相がカイロでの三者首脳会議および今週のアッバース大統領とイスラエルのベニー・ガンツ国防相との会談を発表していた。
ファタハ中央委員会のメンバーのアッザーム・アルアフマド氏は、今回の首脳会議の目的はパレスチナ問題に対する参加国の足並みを揃え、パレスチナの緊張緩和に一致して取り組むことにあると述べた。
そして、パレスチナの大義を損なおうとするあらゆる試みを阻止するためのアラブ首脳会議の計画が進行中であることも明らかにした。
一方、シュタイエ首相は、今回の首脳会議において参加国が米国政府に対し、パレスチナ占領地、特にエルサレムにおけるイスラエルの人種差別的な入植政策を終わらせる具体策を取ることで、「2国家共存」解決の約束を守るよう呼びかけることに期待を表明した
今回の首脳会議では、米国政府に対し、イスラエルの占領地からの撤退、パレスチナ独立国家の樹立、難民の帰還につながる政治的解決策実現への支援も訴えるものとみられている。