アラブニュース

• この協定は、世界保健機関が承認した定期ワクチン接種キャンペーンへを含む

リヤド：サルマン国王人道援助救援センター（KSRelief）は19日、イエメンで困窮している人々を支援するための、国際戦争・災害犠牲者保護協会（IPV）との2つの協定に署名した。

KSreliefの運営・プログラムの副総監督であるAhmed Al-Beez氏は、リヤドにある同センターの本部で協定に署名した。

KSreliefの医療・環境支援部門の責任者Abdullah Saleh Al-Moallem氏は、第一の協定はイエメンの一次医療サービスおよび栄養失調状態を改善するだろうと述べた。550万ドル相当のこの協定は、マフラ県、アビヤン県、ダーリウ県、シャブワ県、アデン県、タイズ県、ハドラマウト県の約250万人に恩恵をもたらすだろう。

協定は、「緊急時に必要な包括的医療サービス中、基本的な医療・栄養サービスを提供することを目的としている」と同氏は付け加えた。

第一協定により、5歳未満の子供と妊娠・授乳中の女性を対象とした栄養調査・評価が行われる。また定期ワクチン接種キャンペーン、対象となるコミュニティの全年齢層・国籍の人々を対象とした医療診断と治療、サービスの地域化、今後国の中核となる人々への訓練などを含む。

第二の協定は、マーリブ州の義肢・リハビリテーションセンターの第6段階を含んでいる、とAl-Moallem氏は述べる。170万ドル相当のこの協定は、3549人の患者に恩恵をもたらすことだろう。身体障害者へのリハビリテーションサービスの提供、患者一人一人に合わせた個別の治療計画の作成、あらゆる種類の義肢の適合、人工装具使用者への機能リハビリテーションサービスの提供、医療スタッフの専門・科学的能力の向上、特別なケースに対応する医療スタッフの準備、専門の医療スタッフや技術者の移動の制限（人員確保のための）などを目的としている。

KSreliefは19日、レバノンのバールベックのアルサルのシリア難民および彼らを受け入れるコミュニティを対象とした医療サービスを改善するため、IPVとの別の協定にも署名した。97万2000ドル相当で、6万5000人が恩恵を受けることとなる。

この協定により、「アルサル地域およびその周辺地域のシリア難民とレバノン市民に医療サービスや心理社会的サポート、栄養サポート、医薬品を無償で提供する」とAl-Moallem氏は話した。

さらに、この協定は国の健康情報システムやデータ管理の強化を支援し、結核や性感染症、HIVなどを対象とした既存の国家プログラムを支援する。

この協定は、世界保健機関とレバノン保健省が承認した定期ワクチン接種キャンペーン、健康・栄養教育と啓発活動、個人の衛生状態と全体的な衛生状態の向上、疫学的な感染症・伝染病のまん延を抑制する取り組み、健康的な食生活の促進なども含んでいる。

小人症の症例に対処する取り組みを支援するために子供の体重・身長を調査し、難民や受け入れコミュニティ全般、特に運動障害や知覚障害を持つ子供たちを栄養や心理の面からサポートする。専門医療センターへのアクセスも改善する。

他の地域では、KSreliefはベツレヘム、ヨルダン川西岸、ガザ地区の人々にラマダン用食品詰め合わせバスケットを1420個提供し、1420家族、合計7100人が恩恵を受ける。

パレスチナ自治政府のムハンマド・シュタイエ首相は、KSreliefがラマダン期間中、パレスチナの人々を支援することに感謝した。同氏は閣議で、ラマダン用食品詰め合わせバスケットは数日中にザカート委員会を通じて配布される予定だと述べた。

パレスチナ宗教庁は、KSreliefからの資金提供とヨルダン・ハシミテ慈善団体との連携により、困窮家庭や孤児、アルアクサ・モスクの手入れをしている人たちにラマダン用食品詰め合わせバスケットを供給するプロジェクトを開始した。

KSreliefはエルサレムでも食品詰め合わせバスケットを2950個配り、2950家族、合計1万4750人が恩恵を受けた。そして食品詰め合わせバスケット1000個をレバノンのチュフ地域の困窮家庭に配布した。

これらのイニシアチブは、同センターによる、断食月に食品詰め合わせバスケットを確保し、イスラム諸国の困窮家庭に配布するプロジェクトの一環だ。