Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • instagram
  • Home
  • レバノンは政府不在で「さらなる混乱」に直面

レバノンは政府不在で「さらなる混乱」に直面

ベイルート郊外の海岸沿いの町ジヤにあるガソリンスタンドには、給油しようとする車が四方八方から集まってくる。(AP)
ベイルート郊外の海岸沿いの町ジヤにあるガソリンスタンドには、給油しようとする車が四方八方から集まってくる。(AP)
Short Url:
07 Sep 2021 08:09:49 GMT9
07 Sep 2021 08:09:49 GMT9
  • 社会的・経済的危機が深刻化する中で政治的不確実性が継続

ナジャ・フーサリ

ベイルート:今週末でハッサン・ディアブ首相による内閣総辞職から13ヶ月が経過すぎようとする中、ある議員は、数時間以内に政府が樹立されなければ、レバノンはさらなる「混沌と貧困」に向かうと警告した。

ディアブ前首相は8月4日に首都ベイルートを襲った港での爆発事故を受けて辞任したものの、その後も世話役の立場を担っている。

これまで内閣を成立させるため、3人の首相が指名された。現在首相に指名されているナジーブ・ミカティ氏を含め、これまで誰も組閣に成功していない。

社会的・経済的危機が深刻化し、国民の多くが自立した生活ができない状況の中で、政治的不確実性が生じている。レバノン国内や海外からの呼びかけや仲介では、政府樹立の複雑さを解決することはできない。

ミシェル・アウン大統領の任期は来年10月まで、議会の任期は来年5月までとなっている。

未来運動の副会長を務めるムスタファ・アルーシ氏は、アラブニュースに以下のように語った。「数時間以内に政府が樹立されない限り、レバノンはさらなる混乱と貧困に向うことになります。議会選挙も国家もなく、互いに独立した新たな宗派の地図を描くことだけが行われるのです。」

またアルーシ氏は、政府樹立の試みは1年以上継続しており、政治権力から独立した政府の成立を目指していると述べた。しかし、彼はこう続けた。「今日、我々は、これまでの執行権の経験をすべて破壊した政府と同じような種類の内閣を組閣することに再帰したのです。」

1980年代のように、大統領が任期終了後も権力を維持しようとするかどうかについて、アルーシ氏は次のように述べた。「アウン大統領は、以前大統領官邸から逃避した経験を繰り返すことはしないでしょう。アウン大統領は、義理の息子であるジブラーン・バシール氏に政治を継がせ、バシール氏に次の組閣で明確な役割を与えたいと考えているのです。アウン大統領は今、国際的および地域的な支持が集まるのを待っているところです。それが実現するための保証が得られれば、数時間以内に内閣が成立するでしょう。」

レバノン軍団党の党首であるサミール・ジャアジャア氏は、日曜日の夜、支持者を前にして、大統領選挙の実施を働きかけるとともに、早期の議会選挙を求める同党の姿勢を改めて表明した。レバノンのメディアは最近、ピーター・ゲルマノス判事による法的研究に再び光を当てた。ゲルマノス判事は、アウン大統領が設立し、現在バシール氏が率いている自由愛国運動に近い存在である。

この法的研究では、新大統領を選出できない場合に備えて、政府が世話役としての役割を果たす政権であれば、大統領が任期終了後も残ることが「必要」であるとしている。

さらに、同研究では、総辞職した内閣に大統領の管轄権を与えることはできず、大統領の空白は公務の原則に反し、手続き上の権限の空白につながる、としている。

同研究は、新大統領が選出されるか、大統領の任期が延長されるか、あるいは議会の支持を得た新政府が成立するまでの間、日常業務を円滑に進めるために、任期が終了した大統領はその地位に留まらなければならないとしている。

一部の議員は、ゲルマノス研究が各種機関の活動にもたらす危険性を警告した。その理由は、ゲルマノス研究は、「いかなる大統領も、その地位に留まるために政府の樹立を意図的に妨害することを立法化しており、これはレバノンをタイフ協定以前の時代に引き戻すものであり、国家的に受け入れられない」からである。

1980年代にアウン大統領とともに、解放戦争を戦ったジャアジャア氏は日曜日、アウン氏について、「ヒズボラと自由愛国運動を中核とする支配者層によって支配される完全崩壊の時代によって、国家の権威と国家主権が放棄された。これにより、国家樹立が麻痺し、レバノンを腐敗した破綻者、裏切り者、犯罪者によって支配される破綻国家に変えてしまった」と表現した。

ジャアジャア氏は「レバノン軍団が参加し、アウン氏を大統領に選出したことにより、レバノンの人々、特にキリスト教徒に壊滅的な結果をもたらした」ことについて、残念に思うと述べた。

さらに、ジャアジャア氏は、アウン氏の盟友であるヒズボラについて、「レバノンの破壊を招く経済危機の主な原因である。ヒズボラがレバノンにアラブ周辺地域との関係を断ち切らせ、無意味な地域紛争に巻き込んだ」とみていた。

またジャアジャア氏はこのような語った。「我々は、国会議員選挙の早期実施を求めると同時に、大統領選挙の早期実施も求めています。我々は、原理主義者と交渉する服従的な大統領を糾弾するとともに、国家とすべてのレバノン国民を犠牲にして、自身の利益と自身の支持者の利益を優先する権力者である大統領を拒絶します。」

ジャアジャア氏は、次期議会選挙を延期または中止すれば、「別の形の革命」を引き起こすことになると警告し、選挙は 「議会のパワーバランスを書き換え、そこから大統領、政府、政策が生まれる」ことを目指していると強調した。

自由愛国運動のサリム・アウン議員は、48時間以内に政府が樹立される可能性について「楽観的」な見方を示した。

アウン議員はこのように語った。「大統領は全てを推進しました。「ブロッキング・サード」さえも推し進めたのです。国内外内外問わず、誰も政府の不成立を望んでいません。」

特に人気
オススメ

return to top