
テヘラン:イランの矯正当局は同国の首都・テヘラン南部の刑務所において1週間の内に2名の囚人が死亡した事実を認め、当該事案の調査を開始した。
「グランド・テヘラン刑務所において死亡した、アミール・ホセイン・ハタミ氏の死亡事案を調査するための委員会を立ち上げた」と、テヘランの矯正当局が25日の遅くに発表した手短なコメントで伝えた。
ガナウン紙によるとハタミ氏は22歳。テヘランの市場で働いていたが、喧嘩に参加したことで逮捕されていたという。
23日には矯正当局のトップであるモハメド・マフディ・ハディ・モハマディ氏がグランド・テヘラン刑務所において死亡したもう1人の囚人、シャヒーン・ナセリ氏の死亡について調査を行うよう、指示していた。同刑務所はテヘランから約30キロメートル離れた場所にある。
ハディ・モハマディ氏は先月、テヘランのエビン刑務所の監視カメラデータに侵入したハッカーらによって入手したとされる、刑務官によって勾留者が殴打され虐待されている場面を捉えた動画が出回った後、「許されざる行為」が行われた事実を認めた。
イランは国連や国際的な人権団体による、同国の囚人の取り扱いを非難する発信に対し、定期的に自己弁護を行っている。
AFP