
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:ニューヨークで行われたアントニオ・グテーレス国連事務総長との会談で、エジプトのサーメハ・シュクリ外務大臣は、すべての当事者の利益を考慮した上で、エチオピアのルネッサンス・ダムの運用と貯水に関して法的な拘束力を持つ合意に達する必要があると繰り返した。
水不足に悩まされ、必要な水の95%をナイル川から取り入れているエジプトは、ダムは自国の存続にかかわる危機だと述べている。エジプトは、ダムの貯水のプロセスが川の水のシェアに影響を及ぼすことを恐れている。
2011年から、エジプト、スーダン、エチオピアは、アフリカ最大の水力発電源とすることを目的としたこのダムの貯水と運用に関して協定を結ぶべく交渉を進めてきた。だが、交渉の試みはことごとく失敗している。
シュクリ外務大臣によると、会談再開の具体的な日程は決まっておらず、3カ国は現在のアフリカ連合議長国であるコンゴ民主共和国の提案を待っているという。
また外務大臣は、ニューヨークの会談については、この危機に対するエチオピアの「頑固な」立場を浮き彫りにすることを試みた、と述べた。