
エルサレム:30日、エルサレムの旧市街で警察官を刺そうとした女がイスラエル警察に撃たれて死亡した、と警察が発表した。
発表によると、犯人はアルアクサ・モスクに通じる通りで警官を刺そうとした。現場にいたAFPの記者が銃声を聞き、女が倒れているのを目撃した。遺体には後から毛布が掛けられたという。
イスラエル警察が犯人に「発砲」した後、「現場に到着した医療チームが女性の死亡を確認した」と警察は述べている。襲撃による怪我人はいなかったという。
犯人(身元不明)は30歳で、イスラム教第3の聖地アルアクサ・モスクを出るところで警官に近づいてきたという。
モスクの各入り口にはイスラエルの治安部隊が常駐している。モスクのある場所はユダヤ教徒には「神殿の丘」と呼ばれており、ユダヤ教で最も聖なる場所である。
現場は東エルサレムにあり、本来はパレスチナ人の居住地である。イスラエルが1967年に占拠して入植したが、国際的には認められていない。
今年5月、この地ではパレスチナとイスラエルとの間で数日間の衝突が起きた。ガザ地区を支配するイスラム勢力のハマスとイスラエルは、そのまま11日間の戦闘へ突入。近年では最も激しい戦いとなった。
今月26日には西岸地区に捜索に入ったイスラエル警察とハマスとの間で銃撃戦が起き、5人のパレスチナ人が死亡した
AFP