
サイード・アル・バタティ
ムッカラー: イエメン暫定政府を支援するアラブ連合軍は、17日、激戦地であるマアリブの南部を空爆し、イランが支援するフーシ派民兵が少なくとも165人死亡したと発表した。
アラブ連合軍は、過去24時間にアブディヤ地区を対象に行った空爆で、「10台の軍事車両を破壊し、165人以上のフーシ派民兵が死亡した」と発表した。これにより先週同地区で死亡したフーシ派民兵の数は約1,000人となった。
フーシ派は、今年2月、石油資源が豊富でイエメン暫定政府の最後の砦であるマアリブの占拠を目指して猛攻撃を開始しており、その後一時小康状態にあったが、ここ数週間攻撃を再開してきている。
フーシ派が包囲網を敷くアブディヤ地区では、約35,000人の民間人への食料、飲料水、医薬品、その他の生活必需品の輸送が認められていないことが特に懸念されている。
フーシ派は、アブディヤ地区の包囲網解除を求める米国からの新たな呼びかけを拒否し、むしろ地元住民に対する報復攻撃を開始している。フーシ派に抵抗する地元戦闘員や兵士を探してフーシ派民兵たちは同地区の民家を一件ずつ回っている。
「彼らは民家を襲撃して多数の負傷者を連れ去り、車や家庭用品などの私有財産を略奪し、収穫物に火をつけている」と、マアリブの民間人保護団体(Civil Orientation Protection Organization)は述べている。
イエメン暫定政府による内戦避難民のための特別部隊である同団体は、17日、2万人以上の民間人がマアリブ州とシャブワ州での戦闘から逃れ、深刻な宿泊施設、食糧、医薬品の不足の中、マアリブ市に避難してきており、さらにアブディヤ地区の人々は飢餓の危険に晒されていると警告した。また、「多くの家族は、いまだにアブディヤ地区の包囲網の中に拘束されたままである。彼らは劣悪な環境下での生活を強いられており、最低限の基本的な救命医療サービスを受けることもできない。人道支援の欠如が彼らの生活条件をさらに複雑化させている」と述べた。
米国務省のネッド・プライス報道官は、暴力を止めるよう呼びかけ、「米国政府はフーシ派に対し、マアリブでの攻撃を中止し、イエメン国内と国際社会からの緊急の呼びかけに耳を傾けて内戦を終息させ、国連主導の包括的和平プロセスを支持するよう要請する」と述べた。
ティム・レンダーキング米イエメン担当特使も、マアリブの人道的状況について懸念を表明し、「戦闘を停止し、フーシ派は人道的支援のアクセスと民間人の保護を確保しなければならない」と述べた。