
カイロ:スーダンの民主化団体は、「真の民主主義への平和的な移行」のためにアブダッラー・ハムドゥーク首相を復職させる協定に対して支持を呼びかけた国連事務総長の発言を非難した。
かつて独裁者オマール・バシールに対する蜂起の先頭に立っていたスーダン専門家連合は、金曜日の深夜、グテーレス事務総長のコメントを 「道徳的、政治的な失態 」と非難した。
ハムドゥーク氏は、10月25日に起きた軍部クーデターの一環として退陣した。このクーデターは国際的な批判を招き、民主主義への移行の途上にあったスーダンを混乱させた。
同氏は先月国際的な圧力を受けて復職し、軍の監督下で独立した実務的内閣の設置を求められていた。
スーダン専門家連合によると、グテーレス事務総長の発言は、治安部隊による激しい暴力を受けてもなお協定に反対するデモの継続を誓う反クーデターのデモ参加者に対する「暴力の正当化」と捉えられるという。
米国とその同盟国および国連は、その後一斉にデモ参加者に対する過剰な武力行使を非難している。10月25日のクーデター以来、数十名のデモ参加者が死亡し、数百人が負傷している。
11月21日に署名されたこの合意はスーダンの民主化運動側の怒りを買った。民主化運動は、ハムドゥーク氏は軍事支配の目隠しの役割に甘んじているとして非難している。
グテーレス事務総長は水曜日の記者会見で、軍事クーデターなどの軍が関与する解決策を望まないスーダン人の「憤り」と怒りを理解していると語った。
「しかし、私は常識に訴えたい。私たちは、完璧ではないものの、民主主義への移行が可能な状況にある」と同事務総長は述べた。
国連事務総長は、ハムドゥーク氏の復職につながった解決策に疑問を投げかけることは「スーダンにとって非常に危険なことである」と警告した。
スーダン専門家連合は、民主主義への移行を実現するために、「完全な文民」政府を樹立するまで、平和的な抗議活動を続けるとしている。
ハムドゥーク氏は2019年の就任以来、政府内の民間代表者と見られ、民主化運動で最も尊敬されている人物の一人だ。
しかし、スーダンの主要な民主化団体や政党は、彼を復職させた取引は完全な民政を求める彼らの要求を満たすものではないとしている。
AP