
エルサレム:イスラエルのナフタリ・ベネット首相は22日、米国の国家安全保障補佐官と会談し、イスラエルはイランの核開発プログラムに関する2015年の合意の復活に関する交渉に反対することを再確認した。
ジェイク・サリバン補佐官は21日遅くにイスラエル入りし、アイザック・ヘルツォーク大統領と会談した。ヘルツォーク大統領は、「ウィーンでの交渉に隠れてイランが核兵器保有に向けて前進していることに懸念」を表明したと、大統領府が発表した。
イスラエルは、イランと主要国が交渉し、イランが制裁緩和と引き換えに核活動の抑制に同意した2015年の核合意を再建するためのウィーンでの協議を批判してきた。
イスラエルのナフタリ・ベネット首相は、「核のゆすり」を行っているとしてイランを糾弾し、制裁緩和で得た収益はイスラエル人に危害を加える武器取得のために使われると非難して、交渉を中止するよう要求している。
サリバン補佐官の訪問に先立ち、ある米国政府高官は記者団に対し、イランはイスラエル訪問の「非常に重要な議題となる」予定で、訪問中にサリバン補佐官が占領下のヨルダン川西岸地区でパレスチナのマフムード・アッバス大統領とも会談する予定だと述べた。
米国のイラン担当主席交渉官のロバート・マレー氏は、21日、CNNに対し、イラン政府が現在のペースで核活動を続けるのであれば、合意を復活させるには「数週間」しか残っていないと述べた。
包括的共同作業計画として知られる協定再建のための交渉は、11月に再開した。
米国政府は元々の合意の当事国だったが、2018年にドナルド・トランプ大統領の下で離脱した。
ジョー・バイデン政権は、JCPOAを復活させるのは、間もなく手遅れになる可能性があると警告している。
「まさに、イランの核開発プロセスのペース次第だ」と、米国のイラン担当特使のマレー氏は語った。
「イランが核開発の前進を止めれば、我々はもっと時間を確保できる」
「現在のペースで続けるのなら、あと数週間は残っていても、それ以上はない。その時点での結論は、核合意の復活はなくなるということだ」と、マレー氏は述べた。
イランは民生用の核プログラムの開発のみを望んでいると主張しているが、欧米の主要国はイランの濃縮ウランの備蓄はそれをはるかに超えており、核兵器開発に利用される可能性があると主張している。
AFP通信