
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメン軍がフーシ派を北部の都市ハラド周辺から追放するための攻撃を開始した翌日、イエメンの民間人に対し、ハラドに通じる道路の通行を避けるよう警告が行われた。
「イエメンにおける正当性を回復する連合軍」は、イランの支援を受けるフーシ派から戦略的に重要な同市を解放するイエメン軍の取り組みを支援している。
連合軍は、5日の午前3時からハラドに通じる道路を通行する車両を標的にすると警告し、この地域はイエメン政府軍が同市の奪取を目指している作戦地点だと述べた。
国営サウジ通信は連合軍の報道官による発言を引用し、ハラドの周辺地域は「作戦地域に含まれており、24時間監視されている。これらの道路を通行するものはすべて攻撃の対象となる」と報じた。
連合軍による警告は、連合軍の航空支援を受けたイエメン軍がフーシ派をハラドの東にある戦略的に重要な拠点から撤退させ、同市をほぼ包囲した時に発せられた。
イエメン軍報道官のアブドゥ・アブドゥラー・マジリ准将は5日、アラブニュースの取材に対し、政府軍がハラドの東にある軍事基地と領域を制圧したと語った。
イエメン政府軍は同市の中心街を支配するフーシ派に降伏を呼びかけた。
マジリ氏は、「イエメン軍はアル・メハサム軍事基地に加え、ハッジャ県とホデイダ県を結ぶ国際道路を解放し、現在、ハラド市の中心街に向かって進んでいる」と述べた。
イエメン政府軍の戦果は、イエメン軍第5軍管区司令官のヤヒヤ・サラ少将が4日に初めて発表した。ハラドに対する攻勢が始まってから数時間後のことだった。
北部ハッジャ県での軍事攻撃は、1月にトゥルキ・アル・マリキ准将が発表したフーシ派からイエメン全土の解放を目指す「幸福なイエメンの自由」作戦の一環として行われている。
マジリ氏は、ハラドの解放により、政府軍が港湾都市ホデイダに向けて南下し、イエメン北部地域とサウジアラビアを結ぶアル・テワル国境検問所を確保することが可能になり、数千人の避難民による故郷への帰還を政府軍が支援することが可能になると述べた。
地元メディアの報道によると、フーシ派はハラドを包囲する政府軍に弾道ミサイル3発を発射し、政府軍による同市への進入を阻止するために地雷を設置したという。
政府軍はフーシ派の中核地帯である北部サアダ県でも戦果を上げ、ハイダン地区で数か所の拠点と領域を制圧した。
連合軍は声明を発表し、ハッジャ県とマアリブ県で過去24時間に実施した戦闘機による空爆でフーシ派の車両13台を破壊し、フーシ派に多数の死傷者が出たと述べた。