
エルサレム:イスラエルの首相は6日、先週シリアで行われた激しい急襲でダーイシュの指導者が死亡したことについてジョー・バイデン大統領に祝意を伝えた。イスラエル首相府が発表した。
首相府によると、ナフタリ・ベネット首相はバイデン大統領との電話会談で、「米軍の勇気ある作戦のおかげで世界はより安全な場所になった」と述べた。
ベネット氏とバイデン氏は、中東全域におけるイランの軍事活動やイランの核開発計画を阻止するための取り組みについても議論したという。
イスラエルとイランは宿敵同士で、イスラエルはイランと世界の大国との間で2015年に結ばれた国際的な核合意を再建しようとする米国主導の取り組みに声高に懸念を表明してきた。
イラン核合意は2018年に当時大統領だったドナルド・トランプ氏が米国を離脱させたことで崩壊した。
イスラエルは当初の核合意にも反対しており、核合意を再建する試みには、イランが核戦力を獲得するのを防ぐのに十分な保障条項が含まれないと考えている。
イスラエルはまた、いかなる合意も中東全域におけるイランの軍事活動や、イスラエルを攻撃できる長距離ミサイルの開発に対処する条項を含むべきだと主張している。
ベネット氏は6日、バイデン氏との電話会談より前に、イスラエルは世界の大国とイランがウィーンで行っている交渉を注視していると述べたが、これらの国々によって結ばれたいかなる合意にもイスラエルは拘束されないという立場を繰り返した。
イスラエルは、イランの核開発計画を阻止する必要があると判断した場合、イランを攻撃すると繰り返し警告してきた。
イランは、自らの核開発計画は平和利用のみを目的にしていると主張している。
ベネット氏は6日未明の閣議で「このような合意が安定に貢献すると考える人は間違っている」と述べ、「合意の有無にかかわらず、イスラエルはいかなる場合にも行動する権利を有している」と続けた。
AP