
フランチェスコ・ボンガラ
ローマ: 教皇フランシスコは「状況が許せば」年内にレバノンを訪問するとバチカン外務長官が発表した。
外交筋がアラブニュースに語ったところによると、ポール・リチャード・ギャラガー大司教は駐バチカン大使らとの会談で、ローマ教皇のベイルート訪問に向けて、今月の自身のベイルート訪問について話した。
ギャラガー大司教は、レバノンとバチカン国交樹立75周年と教皇ヨハネ・パウロ二世のレバノン訪問25周年を記念したレバノン訪問中に「この困難な時期におけるレバノンの人々と教会に対するフランシス教皇の思いやりの気持ちと親密な思い」を伝えた。
大司教は外交官らに対し、自身の訪問について「プログラムのペースと会議の激しさの両方において、極めて重要な体験を得た。レバノンの現実に触れることができた」と述べた。
また、大司教は「憲法で平等に扱われている、異なる宗教を信じるレバノンの人々への教皇の親密な思いと祈り」を伝えたと話した。
大司教はレバノンについて「政治的膠着と人々を日々貧困に陥れている経済危機に苦しめられている国」だと述べ、5月に予定されている総選挙は安定の回復に「欠かせないステップ」だと話した。
フランシスコ教皇は昨年11月、バチカンを公式訪問したレバノンのナジーブ・ミカティ首相を迎えた。
ベイルートの港で大爆発が起きてから1年を経た昨年8月には、教皇は「言葉だけでなく、具体的な方法で」レバノンを支援するよう国際社会に新たに呼びかけた。