
エルサレム:注目を集めているベンヤミン・ネタニヤフ前首相に関する汚職事件の検察官らは13日、証人らに対して携帯電話を用いた違法な監視・盗聴技術が使用されたという事実は確認されなかったと裁判の中で述べた。
1週間前にあるイスラエル紙によって、警察当局がスパイウェアを使用して省庁の元幹部や市長、抗議運動のリーダーら多数の携帯電話をハッキングしていた疑いが報道されたことを受け、裁判所に対して検察側の立場が示された。
監視の標的とされた中には、ネタニヤフ氏に関する裁判の重要な証人やネタニヤフ氏の元側近なども含まれた。
検察はエルサレム地方裁判所に対し、当事案を調査した警察当局は、ネタニヤフ氏に関する3件の汚職事件について、裁判所の命令なしに監視・盗聴活動を行ったという事実は確認できなかったと語った。
検察は裁判所に対し、司法長官事務所が当該事案をより包括的に調査をするため、裁判所に対する説明を行う前に追加の時間を取るよう要請した。
ネタニヤフ氏は現在、詐欺・背任・収賄の容疑で3件の裁判の被告となっている。
AP