
ドバイ:数百万人が飢餓に直面しているイエメンでは、戦争がここ数年で最も急速な激化を見せるなか、資金不足により今後数ヶ月の間に人道支援がさらに削減されると、国連援助責任者が警告した。
マーティン・グリフィス氏は火曜日、国連安全保障理事会で、1月末までに主要な国連支援プログラムの3分の2近くがすでに縮小または閉鎖されていると述べた。
「人道的活動は……かなり縮小されようとしている」とグリフィス氏は述べた。「援助機関は急速に資金不足に陥っており、救命プログラムの削減を余儀なくされている」
国連の2021年人道支援計画では、要請された資金の58%しか援助国から受け取っていないことが、国連のデータで明らかになった。飢饉の警告が強まった2021年半ばに一部の援助国が資金を増強したものの、援助国に対する需要の競合とイエメンにおける援助妨害の懸念が、この不足の原因となっている。
イエメンのイラン系武装組織フーシ派とサウジアラビア主導の連合軍との間の約7年にわたる戦争と、それに伴う経済崩壊により、イエメンの人口の80%が援助に頼っている状態だ。
世界食糧計画(WFP)は1月以降、1カ月に配給を行う1300万人のうち800万人分の配給量を減らしており、グリフィス氏は3月以降さらに配給量を減らすか、停止する可能性があると述べた。
停戦のための努力は、交戦中の両陣営が軍事行動を活発化させ、妥協を拒んでいるため、停滞している。フーシ派は、停戦交渉に先立って、同派が掌握する地域に対する連合軍の封鎖を解除することを望んでおり、サウジアラビアは同時並行的な合意を望んでいる。
国連イエメン特使のハンス・グルンドベルグ氏は、火曜日の報告で、来週からイエメンの複数の関係者と協議を開始しながら、段階的縮小を引き続き推進することを明らかにした。
「信頼は低く、この戦争を終わらせるには、どの戦争当事者も現在望んでいない、居心地の悪い妥協が必要だ」と、グルンドベルグ特使は述べた。
イエメンの複数の派閥が権力を争う紛争で、フーシ派が首都サナアから政府を追放した後、サウジ主導の連合が2015年3月にイエメンに介入した。
ロイター