アラブニュース
ドバイ:アマゾンのクラウドサービス事業であるAWSは、2022年前半にUAE=アラブ首長国連邦にデータセンターを設立する計画を発表した。中東の新たな拠点となる。
UAE に設立されるAWSの新たな中東リージョンは3つのアベイラビリティーゾーンで構成される。同社は声明の中で、構成インフラが配置される地理的位置は、同じ問題の影響を受けないだけの十分な距離が取られると同時に、地域の顧客に低レイテンシ接続を提供できる距離を保つと説明している。
AWSには、中東初のリージョンであるバーレーンなど世界25か所の地理的リージョンに、80のアベイラビリティーゾーンがある。さらに今後、オーストラリア、インド、インドネシア、スペイン、スイス、UAEの6つのリージョンに18のアベイラビリティーゾーンを開設することも計画している。
AWSによれば、各アベイラビリティーゾーンは個別の電力源、冷却システム、物理的セキュリティを備えている。
中東ですでにAWSを採用している企業には、Al Tayerグループ、アラメックス、AXA Gulf、Axiom Telecom、エミレーツNBD、フライドバイ、ガルフニュース、MBCグループ、OSN、Seeraグループ、Virgin Middle East等がある。
アウディ、ベントレー、ブガッティ、ランボルギーニ、ポルシェ、フォルクスワーゲン等を扱う高級車ディーラーのSamaco Automotive社は今週、自社がAWS上のThingLogixソリューション プラットフォームで顧客サービスを立ち上げたUAE初の自動車ディーラーとなったと発表した。
しかし、AWSはWasabi等、地域産業の形をとる新興企業との競争にもさらされている。Wasabiは先週、サウジアラムコ傘下のベンチャーキャピタルProsperity7 Venturesから、2500万ドルの資金を調達した。