
エルサレム:イスラエルは、新型コロナの新規感染者数と死亡者数が減少する中、ワクチンを接種していない渡航者の入国をパンデミックが始まって以来初めて許可する。ナフタリ・ベネット首相が20日に発表した。
ベネット首相は、「罹患率のデータに一貫した減少が見られる」と述べた。
イスラエルは、新型コロナウイルスが世界中に広がったため、2020年初めに旅行者の入国を禁止した。
「世界で最初に閉じた国境を段階的に開放する時が来た」とベネット首相は述べた。
イスラエルはまた、全国的なワクチン接種を初期に実施した国の1つで、さまざまな施設への入場にグリーンパスと呼ばれるワクチン接種証明書の提示を最初に義務付けた国の1つでもある。
3月1日から適用される新しい規則では、渡航者はイスラエル行きの飛行機に乗る前にPCR検査を受け、到着時に2回目のPCR検査を受ける必要がある。
イスラエル国民に必要とされる検査は到着時のみとなっている。
ベネット首相は17日にグリーンパスの廃止を発表した際、新規感染者数の減少に言及した。20日にイスラエルで報告された新型コロナの新規感染者数は1万人を超えたが、1月下旬の1日あたり8万5000人以上というピーク時から減少している。
19日には新たに7人の死亡が報告され、イスラエルで新型コロナによって死亡した人の合計は9841人となった。
昨年11月にワクチン接種を受けた渡航者に国境を開放しようとした試みは、オミクロン株の急速な感染拡大によってわずか数週間で失敗に終わった。
AFP