
テヘラン: イランと国際原子力機関(IAEA)は、土曜日のテヘランでの会談後、2015年の核合意の復活を目指し、重要な問題を解決していくというアプローチに合意したことを発表した。
両者は共同声明で、古い未申告施設で発見されたウラン粒子の起源をめぐる対立を6月初旬までに解決することが目標であると述べた。
この発表の直後、ロシアが米国の保証がなければ核合意を支持しないと発言した。これにより、協定が迅速にまとまるかもしれないという希望が打ち砕かれる可能性もある。
IAEAのラファエル・グロッシ長官は、国連機関とイランには「解決しなければならない重要な問題を数多く抱えていた」が、現在はそれを乗り越えるために「現実的かつ実際的なアプローチを試みることで合意した」と述べた。
「(核合意のように)これほど包括的な合意の復活という非常に重要な動きは、国連機関とイランがこれらの重要な保障措置の問題の解決法について同じ見解を持たない限りは、実現を信じることも想像することも難しいだろう」と、グロッシ長官は語った。
イラン原子力庁のムハンマド・エスラミ長官は、両者は5月22日までに「IAEAとイランの組織の間で互いに引き渡される必要のあるいくつかの文書の引き渡しを行うという結論に達した」と述べた。
ロシアは、ウクライナでの紛争をめぐる西欧諸国の制裁がイラン合意の障害になっていると主張し、西欧諸国はロシアの国益を考慮する必要があると警告した。
エスラミ長官は、会談ではイランが「我が国に関する曖昧さを取り除く文書を提出する」という「合意」に達したと語り、「神の思し召しが許すなら、コルダードまでにこれを実行する。ちょうど、ウィーンで合意した時期だ」と述べた。コルダードはイラン暦の一月で、今年は5月22日に始まる。
エスラミ長官は、文書の内容については詳しい説明はしなかった。だが、イランはこれまでも、IAEAの加盟国会議の前に融和的な姿勢を示してきた。次の理事会は月曜日に開始する。
グロッシ長官はその後、イランのホセイン・アミール・アブドラヒアン外相と会談した。同外相は、IAEAとイランの間で成立した「交渉と理解」が合意事項のさらなる実現に道を開くことを期待していると外務省のウェブサイトで表明した。
グロッシ長官は、また、イランのムハンマド・モクベル第1副大統領とも会談を行った。イラン国営通信(IRNA)によれば、モクベル副大統領は「イラン政府は今後、IAEAと核知識の平和利用のために協力を拡大していくことを歓迎する」と話したという。
一方、土曜日には、イランの準軍事組織である革命防衛隊が、新たに国内に設置した2つの地下ミサイルおよびドローン基地と称するものを公開した。国営テレビによると、これらの基地には地対地ミサイルと「敵のレーダーから隠れる」ことができる武装ドローンが保管されているという。
(AFP, ロイター、AP通信)