• アラブ連盟事務総長は、UAEが支持するテロ組織フーシ派への国連制裁決議を賞賛
• アブルゲイト事務局長は、安保理とアラブ連盟の協力について議論する国連会合に参加した

モハメド・アブ・ザイド

カイロ：アラブ連盟のアハマド・アブルゲイト事務局長は、国連の閣僚級会合で、世界的な紛争の増加が、安保理による世界各地の地政学的危機の関与に悪影響を及ぼさないことを望むと述べた。

彼は、「現在世界で起こっている悲惨な対立的状況が、世界全般の、特にアラブ地域における、安保理による問題・危機の対応に悪影響を及ぼさないことを望む」と述べた。

会合は、安全保障理事会の理事国を務めるアラブ国家であり、3月の理事会議長国を担当するUAEが招集した。アラブ連盟と安全保障理事会の協力に関するセッションで同氏は「危機が忘れられ、あるいは無視されることが大いに懸念される」と発言した。

「アラブ地域は、2011年に受けた大きな衝撃の影響で、今もなお苦しんでいる。シリア、リビア、イエメンなどの国内では、いまだに紛争が続いている。人道的な危機、経済の枯渇、地域の安全に対する脅威など、あらゆる問題が生じている」

アブルゲイト氏は、「国際情勢の変化は、アラブ地域の多くの人々に、パレスチナの人々の苦しみに関する新たな視点を提供した。この苦しみは、70年以上にわたって、弾圧、難民、権利と自由の侵害の間で、真の解決の見込みがない」と述べた。

さらにシリアの状況にも触れ、次のように述べた。「国連が主催する政治路線が崩壊し、政権が支配する地域でも、他の勢力が支配する地域でも、国中でシリア人の経済・生活状況が急激に悪化し、機能不全に陥っている。この状況は、何百万人ものシリア人に際限のない苦しみをもたらすものであり、持続可能なものではない」

「現在の国際的な衝突と、それがシリア地域に及ぼす悪影響を本当に恐れている」

リビアについては、「民兵、外国軍、傭兵の継続的な存在により、分裂の危機が再び表面化しつつある」と警告した。「『リビアに関するベルリン会議』の第1回、第2回において、安全保障理事会の支持のもと、彼らの国外退去の必要性について全員が合意した」

アブルゲイト氏は、「リビア危機への外国の干渉は、危機を複雑化し、当事者の立場を硬化させ、解決までの期間を長引かせる一因になる」と強調した。

同氏は、イエメン情勢について次のように述べた。「フーシ派は依然として危機に関する交渉と政治的解決の原則を拒否している。代わりに、サウジアラビアとUAEの近隣諸国を弾道ミサイルで威嚇することに頼っている」

彼は、UAEからの政治的な働きかけを受けて採択された、フーシ派をテロ組織として指定し、さらなる制裁を課した国連安全保障理事会決議2624号を称賛した。

「政治的解決は、イエメンの内戦に対処し、イエメンの国土の完全性を確保する唯一の方法である。近隣諸国を脅かす特定の地域勢力の拠点として利用されることはあってはならない」