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レバノンにはサウジやアラブ諸国との関係が必要、と首相

2022年3月26日、カタールの首都で開催されたドーハ・フォーラムに出席したカタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長(左)とレバノンのナジーブ・ミカティ首相のドーハ・フォーラム提供写真。(AFP)
2022年3月26日、カタールの首都で開催されたドーハ・フォーラムに出席したカタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長(左)とレバノンのナジーブ・ミカティ首相のドーハ・フォーラム提供写真。(AFP)
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27 Mar 2022 04:03:55 GMT9
27 Mar 2022 04:03:55 GMT9
  • レバノンの政治家らは、フーシ派のサウジへの卑怯な攻撃は全アラブ人への攻撃であると非難した

ナジャ・フーサリ

ベイルート:土曜日にドーハ・フォーラムを訪問したレバノンのナジーブ・ミカティ首相は、「レバノンは常にアラブの援助を必要としており、特に、全ての湾岸諸国が、アラブの周辺国に受け入れられることを必要とするレバノンとの関係を回復することを望んでいる」と、は述べた。

ミカティ首相は、フォーラムの本部でカタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長と会談した。同首相のメディアオフィスによると、首相は、レバノンと湾岸協力会議諸国との関係について協議した。また、首相は、カタールのシェイク・ハリド・ビン・ハリーファ・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・サーニ首相とも面会した。

両会談後の記者会見で、ミカティ首相は次のように述べた。「レバノンは、アラブ諸国および湾岸諸国と常に良好な関係を保つ意向だ。レバノンはアラブ連盟の創設国の一つであり、我々はそのような関係を強く信頼している」と述べた。

レバノンは、アラブ諸国および湾岸諸国と常に良好な関係を保つ意向だ。レバノンはアラブ連盟の創設国の一つであり、我々はそのような関係を強く信頼している。

ナジーブ・ミカティ、レバノン首相

サウジアラビアなど湾岸諸国とのレバノン外交危機について、ミカティ首相は次のように強調した。「それは過ぎ去った夏雲のようなものだった。私がアラブ諸国を訪問し、レバノンと湾岸諸国との外交関係を回復させることで、完全に消え去るだろう。わが国にはサウジアラビアを中心とする国々とのそうした関係が必要だ」

ミカティ首相は、カタール外相が今後数週間のうちにベイルートを訪れ、レバノンのニーズを自ら確認することを首長が約束したと述べた。

彼は、国内の経済危機を解決するためのレバノン政府の取り組みについて、次のように語った。「現在の経済状況は、30年以上にわたる問題が蓄積したものだ。一朝一夕に解決できるものではない。政府は経済回復のために努力している。もうすぐ目的を達成することができるだろう」

ミカティ首相はこう語った。「IMFの代表団は来週火曜日にベイルートに到着し、交渉を再開する予定である。代表団はIMFの専務理事が率い、次の交渉は2週間行われ、その後、予備的な協定が締結されるだろう」

「レバノンを回復への道へ導くためには、IMFと協力する以外にない」

ドーハ・フォーラムの傍ら、ミカティ首相は、ヨルダンのアイマン・サファディ外相およびオマーンのサイード・バドル・アル・ブサイディ外相と会談した。また、国連難民高等弁務官フィリッポ・グランディ氏とも会談した。

レバノンでは、バサム・マウラヴィ内相が、金曜日にフーシ派のテロリストがサウジアラビアを攻撃したことを糾弾し、次のように述べた。「サウジの安全を狙うことは、アラブの正統性に対する明確かつ直接的なテロ攻撃である。我々は、アラブ共通の安全保障が直面する課題に対処し、サウジの主権と安全保障に対するいかなる攻撃に対しても、常にサウジの側に立っている」と述べた。

レバノンのグランド・ムフティー、シェイク・アブデル・ラティフ・デリアン師も、フーシ派によるサウジ攻撃を非難し、「すべての国際法、人道法、規範に違反する犯罪である。サウジアラビアの安全は、アラブ地域と世界のすべてのアラブ人とイスラム教徒の安全と安定の一部だ」と述べた。

デリアン師は、アラブ湾岸諸国がさらされているテロを撃退するために、連帯してサウジアラビアを支持することを呼びかけた。

「未来運動」は、イランが支援するフーシ派がサウジアラビアを攻撃し、石油や重要施設、民間人居住地域を標的にしたことを非難する声明を発表した。

声明によると、「このイランの執拗な犯罪行為の遂行は、サウジを標的にするにとどまらず、地域の安全と安定に脅威を与えている。イランの破壊的な武器に辟易しているすべてのアラブ人に対する卑怯な攻撃だ。我々は、どんな困難や犠牲があろうとも、このような行為に立ち向かうサウジの側にいる」

未来運動はさらに、「国際社会が、イランと対決するサウジをしっかりと支援し、イランの軽率な危険行為や、特にイランがサウジとUAE攻撃の弾道プラットフォームにしているイエメンを中心とするアラブ諸国の安全や安定、平和を脅かすことをやめさせるよう」要求した。

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