
サイード・アル・バタティ
リヤド:国連イエメン担当特使、ハンス・グルンドベルグ氏は6日、主にマアリブ周辺での武力動員と違反に関する報告があるとはいえ、敵対する両派間の現在の停戦はまれに見る戦闘の大幅な減少につながったと述べた。
「暴力行為の大幅な減少が見られました。とはいえ、特にマアリブ周辺で、いくつかの敵対的な軍事活動の報告があり、懸念事項となっています」とグルンドベルグ氏はオンライン記者会見で語った。
「我々は現在、オープンなコミュニケーション経路を維持するために当事者との協力体制を構築し、またすべての攻撃的な軍事作戦を停止してその立場を凍結するという両者のコミットメントを支持して、衝突を防止し、緩和し、対処するよう支援しています」
同高官は、国連は現地での停戦を監視しておらずその実施を当事者に委ねていると述べ、また今回の停戦がイエメン内戦を終結させる包括的な合意の達成へ向けた道を開くことへの期待を表明した。
「今回の休戦が我々にもたらした窓口を、この紛争を終わらせるために可能な限り最大限に活用しなければなりません。この2カ月間は、イエメン国民のニーズを優先する平和的な紛争解決の達成へ向けた当事者らのコミットメントに対する試金石となるでしょう」
4月2日に発効した2カ月にわたる休戦は、国全体で停戦し、サナア国際空港を開き、燃料船のホデイダ入港を許可し、タイズおよび他の多くの州で道路を開通することを意図している。
一方、イエメンの人権団体と当局者らは、国際的な調停者が、イランの支援を受けているフーシ派に対してイエメン全土の何百もの地雷の位置を示す地図の引き渡しを命じるよう要求している。
「フーシ派はこれらの地図を提出するよう強制されるべきであり、イエメン政府と他の組織は国内のこの厄介な障害物の除去を支援しなければなりません」と、イエメンの権利と自由を守る全国機構の活動家および弁護士であるサリーム・アラウォ氏は6日、アラブニュースに語った。
2014年後半にサナアを占領する前でさえも、フーシ派は敵による軍事的前進を阻止するため、全国に数十万の地雷を仕掛けていた。
この地雷は何千人もの人々を殺傷し、村や農場を荒廃させ、何百台もの車を破壊し、多くの避難民が家に戻ることを阻んだ。
軍当局者によると、フーシ派は無作為かつ集中的に地雷をかつての戦場に敷設しており、地雷の位置を特定して除去するには何年もかかる可能性がある。
アラウォ氏は、フーシ派が地図を持っていない場合、同派の戦闘員らは地雷の位置を特定するよう命じられるべきだと述べ、停戦中に自宅に戻る避難民の命を救うために、対象の土地を速やかに元の状態に戻すよう地雷除去チームに要求した。
イエメン情報省次官アブドゥル・バセット・アルカイディ氏は6日、アラブニュースに対し、フーシ派は最大の死傷者を出すために岩や他の形に見える地雷を仕掛けてきたと述べた。
「最大の問題は、フーシ派民兵が地図なしで無差別に地雷を仕掛け、損害を倍増させていることです」とアルカイディ氏は述べた。
5日に発表された複数のイエメンの組織によって作成された報告書によると、フーシ派が仕掛けた地雷は、2014年以来、534人の子どもと177人の女性を含む2,818人を殺害し、854人の子どもと255人の女性を含む3,655人を負傷させた。
地雷による民間人の死亡者数が最も多かったのはタイズで、549人が死亡し、続いてホデイダが479人、マアリブが274人となった。
イエメンのランドマイン・モニターは6日、昨年1月以来、少なくとも363人の民間人がフーシ派の地雷と不発弾によって殺害されたと発表した。