エルサレム:エルサレムの主要な聖地、アル・アクサ・モスクで金曜日、イスラエル警察とパレスチナ人の間で衝突があった。158人のパレスチナ人が負傷し、6人が重傷。
イスラエル警察は明け方、2000人の礼拝者を解散させる目的でモスクへ立ち入った。衝突が発生し、救急隊員3人、ジャーナリスト3人、その他400人が逮捕された。警察官がガス弾やゴム弾を使用し、市民を押さえつけたり殴ったりする様子が動画で撮影されている。
パレスチナ人情報筋によると、イスラエル警察はモスクの扉をすべて閉め、赤新月社の隊員が入るのを妨げ、モスク敷地内から負傷者を病院へ搬送する救急車の到着を妨げたという。
また、警察はアル・アクサの警備員、報道関係者、医療スタッフ、赤新月社の医療関係者をゴム弾で狙い、意図的に警棒で殴ったとされる。
警察は救急車の鍵を押収し、数十人の負傷者に応急処置を施していたアル・アクサ診療所を取り囲んだとされた。目撃者によると、礼拝者はガス弾を浴びせられ、倒された後、残忍に殴打されたという。
この襲撃の結果、敷地内でイスラエル警察と数百人の若者との間に暴力的な対立が発生した。
#WATCH: Following clashes with #Palestinian worshippers, which wounded more than 150, there was a heavy presence of #Israeli security forces at #AlAqsa #Israel #Palestine #Jerusalem https://t.co/7b9J3ZtLN1 pic.twitter.com/XOTMUt53cn
— Arab News (@arabnews) April 15, 2022
未明の礼拝の後、アル・アクサを支持するパレスチナ人の大規模な集会が組織された。目的は、金曜日の夜から始まるユダヤ教の過越祭(ペサハ)の間、イスラエル入植者がモスクに立ち入ることに対する抵抗である。同時に、パレスチナの若者たちがイスラエル警察に向かって石や爆竹を投げつけた。
木曜日、アル・アクサの警備隊は、アラブ人に変装したフード姿の入植者3人がモスクの中庭に入ろうとするのを阻止した。
イスラエル軍が数百人の若者をアル・アクサの中庭から逮捕、または立ち退かせた後、アル・アクサの扉は金曜日の礼拝を前に再び開かれた。
この朝に起こった暴力は、アル・アクサ・モスクでラマダンの第2金曜日の礼拝を行うためにエルサレムを訪れていた人々の間にパニックと恐怖を引き起こした。
アル・アクサ・モスクの責任者であるシェイク・オマール・アル・キスワニ氏は、アラブニュースに対し、次のように述べた。「イスラエルの占領警察によるモスクへの侵入と、金曜日明け方の礼拝者に対する暴力的な弾圧により、礼拝者の数が減少した。17万人に達すると予想していたが、礼拝者は6万人だった」
そして、イスラエルが一貫してアル・アクサ・モスクを侵害し、イスラム教徒を挑発していると非難した。
アル・キスワニ氏は次のように述べた。「アル・アクサ・モスクはイスラム教徒だけの神聖な場所である。ユダヤ人との提携やその分割は認めていない。イスラエル側の挑発は、それが警察権力や過激派ユダヤ人によるものであれ、右派のイスラエル政府が後援している」
「イスラエルによる占領は、それがラマダンの時期と重なるかどうかにかかわらず、ユダヤ人のあらゆる機会や祝祭日にアル・アクサへの侵攻を許している」
「ユダヤ人過激派とイスラエルによる占領は、イスラム教徒だけの純粋な権利であるアル・アクサとは何の関係もない。しかしイスラエル人はこの紛争を宗教紛争に変え、このモスクに新たな現実を押し付けようとしている」
彼は、16年間のイスラエルの歴代政権は極右政権であったと指摘する。各政権は常に全政権よりも過激になっており、彼らはアル・アクサ・モスクに対する政策をエスカレートさせ、それをコントロールすることによって、選挙に勝とうとしているとしているという。
「ラマダンの日は礼拝のためのものだ。占領軍はそれを殉教者への別れに変え、アル・アクサ・モスクの神聖さの侵害を繰り返している」と
イスラエル警察が発表した声明では、礼拝者が暴動を起こし、秩序を乱したとして非難している。
ガザ地区では、数千人のパレスチナ人が金曜日の礼拝後に大規模な集会に参加し、アル・アクサでのイスラエル警察の残虐行為を非難した。
イスラム聖戦の著名な指導者であるハレド・アル・バーツ氏は次のように述べた。「ガザ、ジェニン、ナブルスでは、パレスチナの抵抗の動きが広がっている。イスラエルによるこれらの挑発行為を、我々は傍観しない」
国連中東和平プロセス特別調整官のトル・ウェネスランド氏は、「聖なる日の間に起こったエルサレムの治安状況の悪化」に深い懸念を示し、「聖なるエスプラネードでの挑発は今すぐ止めなければならない」と述べた。
彼はアル・アクサでの挑発行為の即時停止を求め、国連が地域の主要パートナーや当事者と緊密に連絡を取り合い、事態の沈静化に努めていることを指摘した。また、双方の当局に事態の即時解除を促した。
エジプトにおけるイスラム教研究の中心地であるアル・アズハル大学は、イスラエルによる「無防備なパレスチナ人に対する度重なる侵害と侵略、その軍隊によるアル・アクサ・モスクへの侵入とその神聖さの侵害の黙認」を強く非難した。
「ラマダン祝福の月にイスラエルの占領者が引き起こした、ヨルダン川西岸地区、ガザ地区、パレスチナの都市における罪のないパレスチナ人の殺害は、国際社会と人類の恥である」
著名なパレスチナ人指導者、ムハンマド・ダーラン氏は、Facebookへの投稿で次のように述べた。「占領軍は、私たちパレスチナ人に対する暴力をエスカレートさせることによって、その内部の危機を逃れようとしている。ユダヤ化計画の遂行のためにユダヤの祝祭日を利用しても、状況のさらなる悪化につながるだけだ」
「イスラエルのみがその結果に責任を負い、わがパレスチナ国民がそれを享受しない限り、安全と安定を享受できないことを認識すべきである」
ヨルダンは、イスラエルの警察の行動を非難し、危険なエスカレーションの結果に対して警告を発した。また、アル・アクサ・モスクと礼拝者の安全について、イスラエル当局の責任を追及した。