
エルサレム:イスラエル警察は月曜日、ナフタリ・ベネット首相の家族に先月、銃弾とともに殺害予告を送った容疑で65歳の女を逮捕した。
警察の発表では、女はイスラエル南部の住民であることが明らかにされただけで、事件の詳細は裁判所が出した箝口令により公表できないとのことだ。
ベネット氏の家族には、銃弾とともに2通の殺害予告が郵便で届いた。これを受けて首相と家族の警備が強化され、警察と内部安全機関シンベットが捜査を開始した。
ベネット氏は小規模な民族主義政党を率いているが、イスラエルの強硬派からイデオロギーの放棄を非難され、激しい批判にさらされている。1995年、ラビン首相はパレスチナ人との和平工作に反対したユダヤ系超国家主義者によって暗殺された。
ベネット氏が率いるのは、小規模なイスラム政党からユダヤ系超国家主義の政党まで、ベンヤミン・ネタニヤフ元首相に反対するという点以外にはほとんど共通点がない8つの政党からなる、小規模な連立政権である。
ベネット政権は、パレスチナ人との関係、宗教と国家、汚職により裁判中であったネタニヤフ首相の統治能力などをめぐるイスラエル社会の深い溝を浮き彫りにした、なかなか決着の着かない4回の議会選挙を経て成立した。
AP