
ヨルダン川西岸地区ヘブロン: 資金不足のパレスチナ自治政府に行動を求めるストライキが予定されていた日の前日、食糧や生活必需品の価格高騰に対する抗議が広がり、パレスチナ警察は月曜日に多くの逮捕を行なった。
弁護士によると、少なくとも9人が拘束され、警察はイスラエル占領下のヨルダン川西岸にある都市ヘブロンで、ゼネストを呼びかけている抗議者たちが路上に設置したテントを多数撤去したという。
パレスチナの治安当局の報道官にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。
抗議活動の主催者の1人であるラミ・アルジナイディ氏は、「我々は政府が、この狂ったような値上げに終止符を打つために介入することを強く求める」と述べた。
「政府が介入できない、あるいは介入する気がないのであれば、我々は政府の退陣を求めることになるだろう」とも彼は述べた。
ここ数週間、世界中で見られた食料とエネルギー価格の高騰がヨルダン川西岸を直撃し、イスラエル治安部隊とパレスチナ人との激しい衝突が数週間続いているこの地域の緊張を高めている。
ウクライナ侵攻によって商品価格が高騰する中、商人や抗議者たちによると、小麦粉、砂糖、食用油などの基本的な食料品の価格は、3月以降30%も上昇したという。
パレスチナ中央統計局が発表した公式の数字では、上昇率は15〜18%となっている。
ヨルダン川西岸地区で限定的な自治権を行使しているパレスチナ自治政府は、すでに2月に導入された小麦の増税を免除し、市場価格の操作を防ぐために市場を厳密に監視してきたと語る。
抗議者たちは、その他の基本的な必需食品にも免税を拡大するよう要求しているが、当局の操作の余地は、予算の制約によって制限されている。数万人の公務員の5月分の給与がまだ支払われていない。
ロイター