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イスラエル、アルゼンチンによるイラン人乗組員搭乗の航空機の地上待機措置を称賛

2022年6月6日、アルゼンチンのコルドバにあるアンブロシオ・タラベジャ国際空港に着陸後、滑走路を地上走行するベネズエラ所有のボーイング747型機。(AP)
2022年6月6日、アルゼンチンのコルドバにあるアンブロシオ・タラベジャ国際空港に着陸後、滑走路を地上走行するベネズエラ所有のボーイング747型機。(AP)
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18 Jun 2022 05:06:20 GMT9
18 Jun 2022 05:06:20 GMT9
  • 「我々は高い関心を持って、乗組員と航空機に対する司法警察の捜査を見守っている。状況を明らかにするためのアルゼンチン当局の尽力に感謝する」と、マーク・スタンレー米国大使は述べた

ブエノスアイレス:イスラエルは、アルゼンチンがイラン人乗組員を乗せたベネズエラ機を現地で保留したことに対し称賛の意を表した。当該フライトは、イラン政府が南米での影響力を強める意図を反映したものだと述べた。

アメリカ政府も、当該のボーイング747型機の捜査に注目していることを明らかにした。同機は自動車部品を積載していた。乗組員の数は19人で、貨物機としては異常に多かったことから、さまざまな疑問が投げかけられている。

イスラエル大使館は声明で、この機材にまつわる「潜在的脅威を即時に特定」したアルゼンチン当局の「迅速な行動」を称賛した。同機は6月6日以降、ブエノスアイレス郊外にあるアルゼンチンの主軸空港に留め置かれたままとなっている。

イスラエル大使館は、同国がイランの航空路線に対し「特に懸念を感じて」いると述べた。そのような航空路線は、テロ活動に関与しているとしてアメリカの制裁対象となっているイスラム革命防衛隊の特殊部隊「コドス部隊」による武器密売や、人員・装置の移送に特化されているという。

「最近の事象は、イラン・イスラム共和国による度重なる試みの証拠となる。その試みは、イランが南米を含めた世界各地での影響力を結集し続けるため、イスラム革命防衛隊やコドス部隊を通して行われるものだ。これは、南米大陸でのテロ活動の拠点を構築しようとする試みだ」。同大使館はこのように付言した。

アルゼンチンに駐在するアメリカの外交官トップも、この事案についてコメントした。

「我々は高い関心を持って、乗組員と航空機に対する司法警察の捜査を見守っている。状況を明らかにするためのアルゼンチン当局の尽力に感謝する」と、マーク・スタンレー駐アルゼンチン米国大使は述べた

アルゼンチン当局は、同機に搭乗していたイラン人5人とベネズエラ人14人の乗組員のパスポートを押収した。この機材は、ベネズエラ国営のエンブラスール(Embrasur)が運航する。エンブラスールは、アメリカの制裁対象となっているベネズエラの航空会社であるコンビアサ航空の子会社。

この機材は、1年前にエンブラスールに売却される前、イランのマーハーン航空が所有していた。この航空会社も、コドス部隊とテロ活動を支援しているとしてアメリカが制裁対象としてきた。

AP

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