
エルサレム:複数の情報筋によると、2023年9月29日夜、パレスチナ人活動家でイスラム原理主義組織ハマスのメンバーが、ヨルダン川西岸地区でイスラエル軍兵士らと衝突し死亡した。
「ラマッラー北東部のアル・ビーレで、イスラエルの占領軍が発砲した銃弾により重傷を負ったことが原因となりムハンマド・ジブリル・ロウマネ氏が死亡した」とパレスチナ保健省が声明で発表した。
パレスチナ人がもう1名負傷したと報じたが、詳細は明らかにしていない。
イスラエル軍によると、死亡したのはハマスのメンバーで、イスラエル人入植地プサゴット近郊の軍事拠点に火炎爆弾を投げ込んだ人物だと述べている。
「現場で通常任務を行っていた兵士らが容疑者を特定し実弾射撃で対応した。加害者2名は無力化され治療を受けるため搬送された」と述べた。
イスラエル軍報道官はAFP通信の質問に対して、パレスチナ自治政府とハマスが発表したとおり2人のうち1人が死亡したかどうかについて、明確に答えることなかった。
ガザ地区を実効支配し、ヨルダン川西岸地区で大きな支持を得るハマスが、男性がハマスのメンバーであると主張した。
声明でハマス側は、ロウマネ氏をハマスの一員であるとし、プサゴット入植地近郊で「人々の自由を守る」ために「英雄的な殉教者」として倒れたと説明している。声明には、とても若い男性の画像が添えられていた。
イスラエル軍による襲撃の激化や、入植者らによるパレスチナ人集落襲撃の増加、また、パレスチナ人によるイスラエル人への襲撃が相次ぎ、ヨルダン川西岸地区では1年以上にわたって暴力が続いている
イスラエルとパレスチナ間の紛争に関連した暴力事件で、今年に入ってから少なくともパレスチナ人242名、イスラエル人32名、ウクライナ人1名、イタリア人1名が死亡した。
AFP
ロイター