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堅調な世界経済見通しで日本株が高値で取引終了

日経平均は前週末から0.42%上昇して2万7633円66銭、TOPIXは0.56%アップの1976.53。(AFP)
日経平均は前週末から0.42%上昇して2万7633円66銭、TOPIXは0.56%アップの1976.53。(AFP)
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10 Apr 2023 08:04:40 GMT9
10 Apr 2023 08:04:40 GMT9

高いインフレと金利にもかかわらず世界経済が持ちこたえるとの希望的観測から、10日、日本の株式市場は高値で取引を終了。為替相場はやや円安となった。日本銀行の植田和男総裁の初の記者会見を前に、市場は穏やかな動きを見せた。

日経平均は前週末から0.42%上昇して2万7633円66銭、TOPIXは0.56%アップの1976.53だった。

株価評価や成長見通しの基盤となりうる世界的な金利の想定が定まらず、ここ数週間、市場は激しい動きを見せていた。しかし、米国の金利上昇が一服するとの予想がなされ、ここ最近の見通しは安定していた。先週発表された米国の雇用統計も想定内で、経済への影響がそれほど大きくないという期待が高まった。

「米労働市場の安定への期待感から日本の株価が上昇しました」と、東京の三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは言う。だが、他の取引材料は乏しく上値は重かった。

香港、ヨーロッパ、米国の市場は先週金曜日に閉まり、イースターのために10日も休んでいるところもある。

株価が上昇した企業としては、ディズニーランドを運営するオリエンタルランドが挙げられる。投資家が新型コロナの落ち着きを好感し、2.67%上昇して1年ぶりの高値で取引を終了した。任天堂も4%上昇。輸出企業は円安で収益が増えている。

金利の影響を受けやすい保険・銀行部門も安定しており、それぞれ1.21%と0.62%の上昇だった。

海運は2.86%上昇し、東証の33業種を牽引した。なかでも日本郵船は3.54%上昇してトップに立った。

10日夜、植田氏は日銀総裁として初めての記者会見に臨む。超低金利政策からの転換はあるのか、投資家がヒントを探る場になる。

ロイター

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