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ロンドン:ヨルダン当局は7日、南部の港湾都市アカバで起きたガス漏れ事故で、死亡や金銭的被害につながった罪など複数の罪で8人を起訴した。国営ペトラ通信が報じた。
ヨルダン検察庁は塩素ガス漏れ事故の調査を継続し、船をドックに入れていた港にいた25人の証言を聞いた。前の捜査の過程では他の135人の証言を聞いていた。
6月27日、アカバで、塩素ガスが入ったタンクが、クレーンで船に積み込まれていたときに落下し、有毒物質が放出。少なくとも13人が死亡、260人以上が負傷した。
ヨルダン法務協議会のワリド・カナクレエ事務局長は、検察庁が選出した技術委員会が、今回の有毒ガスの事故に関する報告書を提出したと述べた。その報告書で、今回の惨事の背後にある主因は、「不十分な」リスク評価と、危険性の高い物質が詰まったコンテナを入念に扱うのを怠ったことだと明らかになった。
同氏によると、その報告書で、アカバ港の事業部門の過失が「積み重ねられていた」こと、コンテナの鉄製ワイヤの取り付けが「間違っていた」こと、作業時間を把握できていなかったことが明らかになった。
同協議会のメディア対応を行うスポークスマンでもあるカナクリエ氏は、起訴された8人の罪に、ヨルダンの環境保護法に基づいて出された、危険物管理に関する指示への違反も含まれていると述べた。
同氏は、検察は捜査中に8人を逮捕すると決めたと述べた。捜査は「進行中で、最終段階に入っている」と同氏は付け加えた。
時事通信