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ウラジーミル・プーチン氏、テヘランを訪れイラン、トルコ両国首脳と会談へ

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はイランとの関係を強化しようとしている。イランは、米国から厳しい制裁を受ける仲間であり、軍事・貿易パートナー候補だ(スプートニク AP経由)
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はイランとの関係を強化しようとしている。イランは、米国から厳しい制裁を受ける仲間であり、軍事・貿易パートナー候補だ(スプートニク AP経由)
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19 Jul 2022 10:07:55 GMT9
19 Jul 2022 10:07:55 GMT9
  • 2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、プーチン氏が外国を訪問するのは今回でまだ2度目
  • プーチン氏はイランとの関係を強化しようとしている。イランは、米国から厳しい制裁を受ける仲間であり、軍事・貿易パートナー候補だ

テヘラン:ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は19日からイランを訪問する。目的は、ウクライナで暴虐な軍事作戦が行われる中、ロシアによる米欧への挑戦の一環として、地域の大物政治家との関係を深めることだ。

2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、プーチン氏が外国を訪問するのは今回でまだ2度目だ。プーチン氏はイランのイブラヒム・ライシ大統領、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領と会談し、シリア内戦や、国連が支持する、世界的な食糧危機を緩和するためにウクライナ産の穀物の輸出を再開する提案など、地域が直面している喫緊の課題について話し合う予定だ。

欧米諸国がロシアに制裁を加え、費用の掛かる軍事作戦が長引く中、プーチン氏はイランとの関係を強化しようとしている。イランは、米国から厳しい制裁を受ける仲間であり、軍事・貿易パートナー候補だ。ここ数週間、ロシア当局者がイラン中部の飛行場を少なくとも2度訪れ、ウクライナで使われる可能性のある、武器の搭載が可能なイラン製ドローンを視察した、と米国は主張している。

だが、おそらく最も重要なのは、イランがプーチン氏にエルドアン氏との一か八かの会談の機会を提供することだ。エルドアン氏は、ロシア・ウクライナ戦争の平和的解決に向けた協議の仲介や、黒海を経由したウクライナ産穀物の輸出を再開する交渉に協力しようとしている。

NATO加盟国であるトルコは、いつの間にか、アゼルバイジャン、リビア、シリアで起きた血なまぐさい紛争において、ロシアと対立していた。しかしトルコはロシアに制裁を課していないため、ロシアにとってどうしても必要なパートナーとなっている。急激なインフレとリラ安に頭を悩ませているトルコは、ロシア市場にも依存している。

今回の会談はロシア国民にとっても象徴的な意味がある。ロシアが孤立を深め、欧米諸国との対立を深めているときに、ロシアの国際的な影響力を誇示するものだからだ。

欧米諸国や地域の敵対する国々によって窮地に追い込まれたイランは、ウランの濃縮度を引き上げ、反対意見を取り締まり、イランの通貨リヤルの暴落を防ごうと楽観的かつ強硬な姿勢を取ってニュースになっている。

制裁緩和のめどが立たない中、ロシアが闇市場の石油取引でイランより安く売っているように見えるにもかかわらず、イランがロシアと戦略的パートナーシップを結んでいるのは、生き残るためだ。

イランのホセイン・アミラブドラヒアン外相は「イランはダイナミックな外交の中心にいる」とツイッターに投稿した。今回の会談では「経済協力を発展させ、政治的解決による地域の安全保障に焦点を当て……食料安全保障を確保する」だろう、と同氏は付け加えた。

影響力があるイラン国会・国家安全保障外交政策委員会のファダホセイン・マレキ委員は18日、ロシアはイランの「最も戦略的なパートナー」だと述べた。同氏のコメントによって、第二次世界大戦中のロシアによるイラン占領と、その後の撤退拒否から生じた数十年にわたる敵意を翻したこととなる。

AP

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