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プーチン氏はトルコを訪れ、リビアやシリア、天然ガスについて会談

 ロシアを率いるプーチン氏は、ロシアの天然ガスを黒海経由でトルコと南欧へ運ぶ象徴的なトルコストリームの開通にて、地域の影の実力者としての存在感を強めようとしている。(AFP)
ロシアを率いるプーチン氏は、ロシアの天然ガスを黒海経由でトルコと南欧へ運ぶ象徴的なトルコストリームの開通にて、地域の影の実力者としての存在感を強めようとしている。(AFP)
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08 Jan 2020 11:01:49 GMT9
08 Jan 2020 11:01:49 GMT9
  • プーチン氏は7日遅くトルコを訪問。シリア紛争が始まって以来初めての、ダマスカスへの電撃訪問後のことだった
  • ロシアとトルコはいくつかの主要なエネルギー協定と軍事協定を結ぶことで関係を深めた

【イスタンブール】トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はロシアのウラジーミル・プーチン大統領を8日に迎え入れ、新しいガスパイプラインの稼働式典を行う。リビアやシリアでの緊迫した状況についても協議をする。

プーチン氏は7日遅くトルコを訪問。シリア紛争が始まって以来初めての、ダマスカスへの電撃訪問後のことだった。アメリカがイランのガセム・ソレイマニ司令官を暗殺後、中東に深刻な不安が生じる中での訪問だった。

ロシアを率いるプーチン氏は、ロシアの天然ガスを黒海経由でトルコと南欧へ運ぶ象徴的なトルコストリームの開通にて、地域の影の実力者としての存在感を強めようとしている。

トルコストリームとバルト海底のノルドストリームパイプラインにより、ロシアはウクライナに頼ることなくヨーロッパへの天然ガス供給を増量できる。

しかし、ロシア政府がヨーロッパのエネルギー市場における優位性を高めつつあることを憂慮したアメリカは先月、トルコストリームと完成間近のノルドストリーム2の敷設に関わる企業への制裁措置をとった。

イスタンブールでの式典は、ロシアとトルコ間の関係が急速に深まったことを受け、グリニッジ標準時(GMT)8日正午(日本時間同日午後9時)から始まることになっている。2015年11月のトルコ軍によるロシア軍爆撃機撃墜事件を受け、両国は一見、戦争の瀬戸際に立たされていた。

両国は依然としてシリア紛争において対立しており、リビアでは衝突を避けられない状況だった。

先週トルコは、実力者のハリファ・ハフタル氏が包囲する、国連が正統性を認めているリビアの首都トリポリの暫定政府を支援するため初めて派兵した。

エルドアン氏は2,500人のロシア人傭兵がハフタル氏を支援していると主張したが、ロシア政府はそれを否定した。

しかしロシアは今のところトルコのリビア派兵には動じていないようだとカーネギーモスクワセンターのMariana Belenkaia氏は述べている。

「両国はおそらくリビアの重荷を分かち合いたいという誘惑に駆られる可能性が高いでしょう」と彼女は言った。

シリアは依然としてエルドアン氏とプーチン氏の関係にとっての火薬庫になりうる。

ロシアの支援を受けるシリア政府軍はここ数週間、イドリブ県にある反政府勢力の最後の拠点への攻勢を強めており、トルコ国境ヘ向かう数十万人の避難民を生み出している。

AFP

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