
ラバト:モロッコの国王ムハンマド6世はパートナー国に係争中の西サハラ地域に対する立場を「明確化」し「明確な」支持をするよう呼びかけた。
「私は世界に明確なメッセージを送りたい。サハラ問題はモロッコが国際環境を見るプリズムだ」と、国王は20日夕刻にテレビ放送された演説で述べた。
国王は「国王と人民の革命の日」(王国の反植民地闘争を祝う国民の休日)を記念するコメントで、この問題をモロッコとパートナー国の「友好関係の誠実さを測る明確で簡潔な尺度」だとも述べた。
モロッコは西サハラの大部分を支配し、自国の領土と見なしている。
スペインが1975年に旧植民地から撤退した後、モロッコは15年にわたるポリサリオ戦線独立運動との戦争を戦った。
国連が監視する停戦合意で国民投票が行われたが、それ以来モロッコは独立が選択肢に入る投票を全て拒否し、限定的な自治しか与えてこなかった。
国王ムハンマド6世はこの問題について「立場をはっきりと…明確化する」よう同盟国に呼びかけた。国王はどの国に対して言っているのか明言しなかったが、米国の「疑う余地のない」立場は賞賛した。
米国はドナルド・トランプ元大統領のもと係争中の旧スペイン植民地に対するモロッコの主権を承認し、後継のジョー・バイデンのもとでもこの政策は継続している。
スペインとドイツが以前の政策を逆転し、この地域へのモロッコの自治権構想を認めた最近の動きも、国王は称賛した。
政策を逆転したスペインは3月に、1ヶ月にわたる外交論争の末、この係争地域のモロッコの自治計画を公に支持した。
モロッコとドイツは西サハラに対するモロッコの主権をトランプが承認したことを含む意見の相違から1年にわたる外交凍結状態にあったが、2月に関係回復に合意した。
AFP