
ガザ:パレスチナ自治政府は、イスラエルが約束したイスラエル南部にあるラモン空港を利用可能とする譲歩をパレスチナ人が利用しないよう求めるとともに、パレスチナ人自らの空港を持つべきだと述べた。
イスラエルの空港公団は今月、占領下にあるヨルダン川西岸のパレスチナ人に対し、紅海のリゾート地エイラトに近いラモンからトルコの目的地までの特別便の運航を提供すると表明した。
この動きは、パレスチナ人が特別な許可なくイスラエルの空港(イスラエルの主要な国際ハブ空港であるベングリオンを含む)を利用できないようにする厳しい渡航制限について、その一部を緩和するよう米国が圧力をかけたことを受けたものだ。
パレスチナ人が海外に渡航する際には、隣国のヨルダンを経由する場合が多いが、国境を越える手続きのため長時間待たされることも少なくない。
「イスラエルの占領軍がパレスチナ人のために制限緩和を望むというのであれば、エルサレム空港を開港させればよい」。パレスチナのモハマド・シュタイヤ首相は、占領下のヨルダン川西岸北部に位置し、現在は使われていないエルサレムのカランディア空港についてこのように言及した。
この空港は、1967年の中東戦争でヨルダン川西岸地区を支配下に置いたイスラエルに接収され、2000年に閉鎖された。
イスラエルがパレスチナ人に対し、一部のフライトでラモンの使用を認めたことは、厳しい渡航制限を緩和するものではないとして、多くのパレスチナ人活動家から激しい批判を浴びている。
パレスチナ運輸省のムーサ・ラハル報道官は、今週、パレスチナ人の乗客を乗せてラモン経由でキプロスに向かったチャーター便について問われ、次のように述べた。「我々は国家的な義務として、ラモン空港を経由して旅行しないことにしている。彼らには、そこに行かないよう忠告する」
ロイター