
エルサレム:イスラエル軍及びメディアの報道によると、2022年9月24日土曜、占領下にあるウェストバンク(パレスチナ自治区ヨルダン川西岸)で、パレスチナ人の運転する車がパトロールをしていた兵士グループに突入しようとし、イスラエル兵士らが運転手を射殺した。
事件はウェストバンク北部の町、ナブルス付近で発生した。ウェストバンク内で2016年以降、イスラエル対パレスチナの暴力が最も激しい場所の中心である。
イスラエル軍による簡単な発表によると、運転手が兵士らに車で突っ込もうとし、兵士らが発砲したという。イスラエルメディアは、運転手は死亡したと報じた。報道の詳細を直ちに確認する方法はない。
近年、パレスチナ人による刺殺事件や車による襲撃の未遂事件は数十件にのぼる。しかし、パレスチナの人々や人権団体によると、イスラエル軍がしばしば行き過ぎた武力行使を行い、脅威とはならない人々を射殺するケースもあるという。
イスラエル軍は、昨年春にイスラエル国内で連続して発生したパレスチナ人による襲撃以降、ウェストバンク北部での活動を活発化させている。襲撃者の中にはウェストバンク出身の者がいた。
90数名のパレスチナ人が弾圧により殺害された。イスラエルによると、犠牲者の中には一般市民が数名いるが、多くは兵士か、軍人らに石や火炎瓶を投げつけた現地の若者達だという。
今週初め、イスラエルとの活動を調整しているパレスチナ国家治安部隊が、ナブルスでパレスチナ人の若者らと衝突した。この事件により、55年にわたるイスラエルの軍事占領に終わりが見えず、パレスチナ自治政府が腐敗し、イスラエルと協力していると見なすパレスチナの若者たちが増加していることに、注目が集まった。
イスラエル当局は、2022年9月25日日曜の夜から始まるユダヤ新年を前に、暴力行為への警戒を強めているという。
AP