
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、イノベーションと創造性に基づくサウジ経済支援に向け、国家知的財産戦略を立ち上げると発表した。
経済成長を支える知的財産のバリューチェーンを確立することで、サウジアラビアは、サウジビジョン2030に沿った同分野のパイオニアになると、サウジ通信(SPA)が伝えた。
SPAは皇太子の言葉を引用して次のように伝えている。「我々は、イノベーションと創造性に情熱を注ぐ精神とエネルギーを持っています。それらを可能にすることで、サウジアラビアは、革新的な技術と産業の発展を支援して企業の成長に貢献する統合された知的財産制度を通じ、知識経済にとって豊かな環境となるでしょう」
国家知的財産戦略は、知的財産の創出、管理、商業投資、保護の4つを柱としている。
知的財産の創出は、その重要性の高さと、経済的・社会的価値を持つ知的財産資産を生み出す同国の能力強化に寄与することを根拠に、戦略の柱の一つとされた。
管理の柱は、人間の創造性を効果的に管理できる迅速かつ質の高い知的財産登録制度を確立することで、知的財産の価値を高めることを目的としている。
商業投資は、サウジアラビアの成長と投資誘致に貢献するものだ。この柱は、The LineやNEOMなど、イノベーションと創造性に基づく未来都市やプロジェクトへの同国の投資と、同国の抜群の地理的位置や強力なデジタルインフラを鑑みたものだ。
一方、知的財産の保護の柱は、知的財産の保護を通じて市場経済の活性化を図るものだ。知的財産権を尊重し、創作の権利の保護価値を高めることに取り組む。
これらの柱を達成するために、新戦略の目的を支える重要なパートナーとして、国家間の協力と統合を促進するための取り組みが行われる予定だ。
「知的財産に関する国家戦略は、投資の活性化、質の高い雇用の創出、人権やクリエイター、イノベーターに対する意識向上も可能にします」と、皇太子は付け加える。