東京:政府筋によると、石破茂日本首相は今月末に予定されている南米訪問中に、バイデン米副大統領および中国の習近平国家主席と個別に会談する予定である。
今月初めに首相に就任して以来、両大統領と直接会うのは初めてとなる。
石破氏は11月15日からペルーで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と、11月18日からブラジルで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に出席する予定である。
首相は、日本近海での中国、ロシア、北朝鮮の軍事活動の活発化を踏まえ、バイデン氏と日米同盟の強化で一致したい考えだ。また、韓国やオーストラリアなど、同様の考えを持つ国々との協力関係を強化することでも合意する見通しであると、情報筋は述べた。
さらに、日米地位協定の改定を求める石破氏の提案についても意見を交わす可能性がある。
情報筋によると、石破氏は習氏との会談で、日中両国が共通の関心事項について協力することを目指し、互恵的な戦略的関係を前進させることで合意したい考えである。
石破氏はまた、中国に対して日本産水産物の輸入再開、中国国内における日本人の安全確保、そして日本の排他的経済水域内に中国が設置したブイの即時撤去を求める日本の立場を改めて伝える予定である。
石破氏は、中国とのハイレベル対話を継続することで、懸案となっている二国間問題の解決を目指している。同氏は先月、ラオスで中国の李克強首相と会談している。
時事通信