アラブニュース
ドバイ:イラン外務省は25日、英国大使を召喚し、ロンドンのペルシャ語メディアによる敵対的な報道姿勢に抗議したと発表した。
この発表は、イランで警察に拘束された若い女性が死亡したことに端を発した抗議デモが激化する中で行われた。
IRNA(イラン国営イスラム共和国通信)によると、イラン外務省はノルウェーの駐イラン大使も召喚し、ノルウェー議会のマスド・ガラハニ議長による最近の発言に強く抗議したという。
イランの道徳警察によって拘束された22歳のマフサ・アミニ氏が勾留中に死亡したことで、イラン各地と首都テヘランで抗議デモが起きた。
アミニ氏の死をめぐる抗議活動は、イランの少なくとも46の市町村に広がっている。
国営テレビは、9月17日に抗議活動が始まって以来、デモ参加者と治安部隊の少なくとも41人が死亡したと伝えた。
AP通信は、当局の公式発表を集計したところ、死者は少なくとも11人で、1200人以上のデモ参加者が逮捕されたという。
イラン外務省のウェブサイトによると、同省は9月24日にサイモン・シャークリフ駐イラン英国大使を召喚し、批判的なペルシャ語のメディアを容認していることに抗議したという。
イラン外務省は、当該報道機関が番組のトップでイランでの騒乱や暴動の拡大を誘発したと主張している。
イランは、当該機関の報道をイランの内政干渉であり、主権に反する行為であるとみなしていると発表した。
イランの現在の危機の発端は、イスラム教で義務付けられているヘッドスカーフを適切に着用していなかったとしてテヘランの道徳警察に逮捕されたアミニ氏の死に対して国民の怒りが噴出したことだ。
警察は「死因は心臓発作で虐待はなかった」と発表したが、アミニ氏の家族はこの説明に疑問を投げかけている。
アミニ氏の死は、欧米諸国や国連から激しい非難を浴びている。