
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメン軍は、激しい戦闘により兵士32名と少なくとも24名の過激派を殺害した後、アルカイダを同国南部の重要拠点から追い出したと発表した。
分離独立派の南部暫定評議会の報道官であり、軍事作戦を指揮するモハメド・アル・ナキーブ氏がアラブ・ニュースに語ったことによれば、「イースタン・アロー」と名付けられた攻撃の第三段階がアビヤン州のオマラン谷を攻略して幕を閉じた。
アルカイダの反撃やブービートラップ、道に仕掛けられた爆弾により、兵士32人が死亡、42人が負傷したという。
アルカイダ側は、アビヤンにある岩の多い高地で発生した戦闘や爆撃で24名が死亡した。
アル・ナキーブ氏によれば、STC軍は占領したアルカイダの拠点から地雷と即席爆発装置を回収した。また、その後で、アルマファド周辺にあるアルカイダの最後の隠れ家を標的にする準備を進めた。
「アルカイダは大きな打撃を受け、オマランにある重要拠点の一つを失った。南部の全州でアルカイダを掃討するだけの人員がおり、その準備も進めている。テロとの戦いを始めて8年になり、我々の軍隊はアルカイダとの戦いの専門知識を得ている」とアル・ナキーブ氏は語った。
イエメン軍と治安部隊は今月初めに攻勢を開始した。アビヤン州とその隣のシャブワ州からアルカイダを追い出すためだ。アルカイダはこの両州で訓練を実施し、イエメンの都市を襲撃する計画を練っていた。
イエメン軍関係者によると、アルカイダはまた、オマランとオマランに隣接する渓谷に武器や人質を隠していたという。この渓谷は、アビヤン州とシャブワ州、そして第3の州であるアルバイダ州を接続する位置にある。
アルカイダは、シャブワのアルムシナやアルワダエだけでなく、岩の多い地域であるハバー・アルマラケシャ、ロダーそしてムディアからも既に撤退している。
アル・ナキーブ氏によると、アルカイダの戦闘員は、ワディ・ハドラマウトに逃れた者もいれば、フーシ派が支配するアルバイダ州やシャブワ州のマルカに避難した者もいるという。
軍内部の反フーシ派の各派閥が内紛を起こしたために、世界で最も過激なアラビア半島のアルカイダの一派が、過去7年間でイエメン南部に拡散する余地を与えてしまった。
アルカイダの脅威に対抗するために、STCは2年前に停戦に合意した後で、対立するいくつかのグループと手を組んだ。