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河井克行前法務相の公判、検察側の証人尋問さらに続き、さらなる賄賂が明らかに

11月に法廷に現れた河井克行被告(イラスト 細川 環)
11月に法廷に現れた河井克行被告(イラスト 細川 環)
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16 Feb 2021 01:02:59 GMT9
16 Feb 2021 01:02:59 GMT9

細川 環    

東京:公職選挙法違反の容疑で裁判にかけられている河井克行前法務相(57)の2月15日火曜日の東京地方裁判所での公判で、また証人尋問がありました。河井被告は、妻の河井案理前参議院議員が2019年の参院選の候補者だった際に、自民党の広島県連のメンバーに賄賂を贈ったとされています。

午後2時に開廷し、被告はネクタイ無しの白いワイシャツと紺のスーツを着て現れました。証人の主尋問の間中、河井氏は時折メモを取ったものの、ほとんどの場合目を閉じ、聞き入っていました。

河井被告の妻が2019年に参院選に立候補したときに、選挙事務所の事務所長を一時務めた脇優吾氏(72)は、検察側の証人としてビデオ証言しました。脇氏は、河井被告に2019年4月に河井案理選挙事務所の事務所長に任命され、初日に50万円(約5,000ドル)が入った白い封筒を直に手渡されたと述べました。脇氏は、7月に被告がまた10万円(約1,000ドル)の封筒を渡してきたと証言しました。

「その封筒に入っているのは現金だとすぐにわかり、返そうとしましたが、代議士(河井被告)にそれを取っておくよう強い口調で言われたので、他のスタッフに見られないようにジャケットの内ポケットに入れました」と述べ、検察官から現金の目的は何と思ったかを尋ねられると、「案理さんに私の一票を投じ、さらに私の家族や友人に投票を呼び掛けるよう要請していると思った。そうでなければ、代議士が他に私に現金をくれる理由はないからです。」と答えました。

脇氏はまた、2019年4月に河井被告が高級ふぐ料亭の会食に証人を招待し、その場で被告が、案理さんが出馬している同じ選挙区の他の候補者である、溝手顕正氏について、「2人いるが、案理だけでいい。」と、党の公認を受けるのは、案理さんだけで十分だという趣旨の発言をしていたと証言しました。

脇氏は、2つの封筒を自宅の引き出しに入れて、河井氏に返送する適切な時期を待っていたが、最終的にすべての現金を車の代金の一部や生活費に充てたことを認め、「河井夫妻が捜査されているというニュースを見て、あのお金は早く使うべきだと思った。」と語りました。

河井氏の弁護団は、反対尋問の中で、脇氏の証言と検察庁での尋問中に記録された彼の供述調書との間の矛盾を指摘しました。名取俊也弁護人が、「あなたは貰った現金をへそくりにすると検察官に話していましたよね。」と尋ねると、証人は明らかに動揺し、「まあ、それはその時のことだったと思います。そういうものだと。尋問が何回目かになるにつれて、私の記憶が鮮明になっていきたというのもあります。」としどろもどろに述べました。

河井被告の弁護団は2月末に情状証人の尋問を開始します。

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