ブリュッセル:欧州議会のスウェーデン人議員は、22歳のマフサ・アミニさんが道徳警察により拘束され、死亡したことで発生したイランの反政府デモに連帯し、EU議会での演説中に髪を切り落とした。
「イランが自由になるまで、私たちの怒りは抑圧者よりも大きくなるでしょう。イランの女性たちが自由になるまで、私たちはあなたたちを支持します」と、イラク出身のアビル・アル・サラーニ氏は4日夜、フランスのストラスブールの議会で演説した。
そして、同氏はハサミを手に取り、「ジン、ジヤン、アザディ」(クルド語で「女性、生命、自由」の意)と言いながら、ポニーテールを切り落とした。
ジュリエット・ビノシュ氏やイザベル・ユペール氏などのフランスの有名女優たちも、9月13日にイランで「不適切な服装」を理由に逮捕されたアミニさんの死に抗議して髪を切っている。
イランの聖職者政府は、アミニさんの死後、ここ数年で最大の全国的な騒乱に対処しており、抗議行動は、イランのデモ参加者に連帯して英国、フランス、イタリア、スペインなど海外まで広がっている。
ロイター