• ウクライナ軍は、イランが供与した「シャヘド136」を1ヶ月で220機以上撃墜した

アラブニュース

ジェッダ：欧州はイランに対し、ウクライナでの攻撃に使用する「カミカゼ」ドローンをロシアに供与したとして新たに制裁を科す。

EUの27加盟国の制裁専門家らは水曜日、イランのドローン製造業者「シャヘド・アビエーション・インダストリーズ」、軍高官2人、およびイスラム革命防衛隊の将校でイランのドローン計画を監督するサイード・アガジャニ准将を制裁の対象とすることで合意した。

資産凍結や渡航制限を含むこれらの制裁は、木曜日にEU政府によって承認される見込みだ。フランスのエマニュエル・マクロン大統領の報道官は水曜日、「ドローンの問題に関しては新たなリストを準備中で、今週中に採択されるはずだ」と述べた。

リトアニアのガブリエリュス・ランズベルギス外相は、「イランがが鴨のように歩き、鴨のように話し、世界最大の鴨にドローンを供与していることを認めるならば、イランは鴨であると言える十分な証拠だと思う（いわゆる『ダック・テスト』）。この鴨に制裁を科そうじゃないか」と述べた。

ウクライナは、民間人とエネルギーインフラを標的とした自爆ドローン「シャヘド136」による波状攻撃に見舞われている。ウクライナ軍は水曜日、9月13日以降220機以上のイラン製ドローンを撃墜したと発表した。

水曜日には、ウクライナ西部の都市ブルシュティンの火力発電所がロシアのミサイル攻撃を受けた。これは重要インフラを標的とした一連の攻撃の最新のものである。これらの攻撃により、冬を目前にして国内の発電能力の約3分の1が失われた。

米国、イギリス、フランスは水曜日の国連安全保障理事会の非公開会合において、イランからロシアへの武器移転の問題を提起する予定だ。欧米主要国はドローンの輸出入を決議2231（2015年のイラン核合意を承認した決議）の違反と見なしている。

一方、イスラエルは水曜日、ウクライナの民間人向けの空襲警報の開発支援を申し出た。同国はロシアによる侵攻を非難しているが、ウクライナへの支援については人道援助に限定している。

ベニー・ガンツ国防相は、ウクライナに対し「空襲警報のニーズについての情報を提供するよう」求めたとしたうえで、イスラエルは「人命を救う民間人向け早期警戒システムの開発を支援」できるだろうと述べた。

イスラエルは、ミサイルが発射された場合にサイレンや携帯電話で市民に避難を呼びかけるレーダーネットワークを有する。イスラエル国防省報道官は、同様の早期警戒技術がウクライナにも提供される可能性があると述べた。