
ゴブラン・モハメド
カイロ:アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領によると、東地中海のキプロスおよびギリシャとの海上境界協定に加え、紅海でサウジアラビアと調印された協定により、エジプトは約1,200億ドルを節約することができた。これは現在の価格で発電所の年間発電量を賄うために必要な金額である。
エルシーシ大統領は、新行政首都で開かれた経済会議で、この境界の取り決めは同国が必要とするエネルギーを確保するために不可欠だったと語った。
23日に開幕したこの会議は、今後のエジプトのための経済ロードマップを作成することを目的としている。シニアエコノミスト、知識人、専門家が参加している。
2つの境界協定が署名されていなかったらゾール田は見つからなかっただろう、とエルシーシ大統領は述べた。同大統領の発言は、モスタファ・マドゥーリー首相が演説したイベントのフォーラムで行われた。
エルシーシ大統領は、海上国境の画定なしには、探査会社はこれらの地域で働くことができなかっただろうと述べた。
大統領によると、地中海沖に位置するゾール田のガス探査を担当するイタリアの企業エニ社は、そのミッションを完了するために5年間の時間枠を要求していた。
エルシーシ大統領は、スケジュールをわずか18カ月に短縮するよう要求し、エジプトの海上国境に関わるすべての問題を直ちに解決すると約束したと述べた。
大統領によると、同国の発電所が確実に稼働し続けるようにするには、現在の価格で毎月100億ドルまたは毎年1,200億ドルを支払わざるを得なかっただろうと述べた。
「我々のゾール田発見において、神に称讃あれ」と大統領は述べた。古いガソリン価格でさえ、発電所を稼働させ続けるのに毎月20億ドルの費用がかかっただろうが、国庫にその余裕はなかった、とも付け加えた。
ゾール田は、エジプトまた地中海において史上最大のガス発見であると考えられている。ゾールは、ポートサイド市の北約190キロメートルのシュルーク鉱区内に位置する。
大統領によると、許認可プロセスは通常2〜3年かかるものだが、精製所プロジェクトのための土地の認可はわずか2時間で与えられた。
同会議の開会セッションにおけるスピーチで、マドゥーリー首相は、今回の経済会議は第二次世界大戦以来世界の国々が目撃してこなかった世界的危機の真っ只中に開催されていると述べた。
すべての先進国、経済的に強力な政府と成長国は、安定と生存のために戦っている、と首相は語った。