
モハマド・シャマー
カイロ:エジプト政府は、国家の緊急事態に対処するための統一ネットワーク構築を進めている。
国内の災害や危機に緊急対応する政府機関の応答時間を短縮するのが同ネットワークの目的だ。
救急サービス、警察、医療、石油、電力、交通、民間防衛などの政府機関がネットワークに参加している。
この種のネットワークとしては中東アフリカで最大級となる。
ネットワーク構築を担当するエンジニアの1人が、アラブニュースに明らかにしたところによると、このネットワークは、緊急サービスの統一電話番号「112」で市民からの通報を受けることを主な基盤としているという。
目的は、緊急事態への応答時間を短縮することで、問題をできるだけ早く解決し、災害を回避することだ。
国家のデータを保護しつつ安全性の高いデジタル変革を支える、安全なネットワークで各政府機関の通信網を結ぶことがこのシステムの狙いだと、匿名の同エンジニアは説明した。
同システムは、あらゆるレベルの意思決定者に正確なデータと情報を提供することで、迅速な対応を可能にする。
情報筋によると、このネットワークには、無線タスク分配システム、無線ビデオ会議システム、無線スマートモニタリングシステムや、自動通知システム、および救急車で搬送中の患者の初期評価システムが含まれている。
全国統一緊急ネットワークは、第一段階として、カイロの東にある運河の都市スエズ、およびルクソールとアスワンで導入されたとも、同情報筋は明らかにした。
エジプト地方開発省は、ネットワークの統一コントロールセンターの需要を判断するために、他県で会議を開催した。
同情報筋によると、すでに15の県に設計書が引き渡されており、センターの建設工事の完了時期が設定されているという