• アフリカ北西部に位置するスーダンでは、2021年10月25日のブルハン氏の権力掌握以来、混乱が続いている
• デモ参加者の銃撃が起きたのは、ハルツームとともに首都圏を形成する都市オムドゥルマンである

ハルツーム：11月24日、スーダンの治安部隊はアブドゥルファッターフ・アル・ブルハン陸軍中将が主導した昨年のクーデターにあらためて抗議するデモの最中にデモ参加者1人を射殺した。民主化を支持する医療従事者が明らかにした。

アフリカ北西部に位置するスーダンでは、2021年10月25日のブルハン氏の権力掌握以来、混乱が続いている。ブルハン氏は民衆デモの結果長年君臨した独裁者オマール・アル・バシール氏が追放された後の2019年、文民指導者と権力を分かち合うことで合意していたにもかかわらず、それら指導者を逮捕した。

デモ参加者の銃撃が起きたのは、ハルツームとともに首都圏を形成する都市オムドゥルマンで、スーダン医師中央委員会によると、ほとんど毎週のように発生している反クーデターデモの弾圧による死者数の総計は120名に達した。

氏名不詳のデモ参加者は、「治安部隊が発射した銃弾を腹部に受けた」後、その怪我がもとで死亡したと委員会は発表した。

医師たちによると、クーデター1周年を迎えた先月のデモで治安部隊の車両に引かれて参加者が死亡して以来、初めての死者になる。

また、AFPの記者によると、24日に治安部隊はデモ参加者に向けて催涙ガスと閃光発音筒も発射した。

元々世界最貧国の1つであったスーダンは、クーデター後さらに悪化する経済危機に苦しんでいる。

デモ参加者たちは、先週のデモを含め1年以上にわたって軍に「兵舎に戻る」よう求めており、一方国連は自制を求めた。

国連から軍民双方の指導者間を仲裁して危機からの出口を探るためにスーダンに派遣された代表団の努力は、今のところ実を結んでいない。

だが、双方とも永続的な合意に至る基礎としてスーダン法曹協会による暫定憲法の制定を歓迎している。

文民派の主な派閥である「自由と変革の力」は先週、法曹協会案に基づく2段階の政治プロセスを承認したと表明した。このプロセスに従えば、文民による政権が可能になる。

ブルハン氏は先に、軍は政治プロセスに関する「書類」を提示されたとした上で「我々は軍の威厳と統一、独立を保つための見解を書き留めた」と付け加えた。

AFP