
ベイルート/アンカラ:シリアが、シリア内戦の勃発以来10年以上にわたって激しく敵対し続けてきた結果、トルコのタイイップ・エルドアン大統領との首脳会談を仲介しようとするロシアの取り組みに抵抗していると、3人の情報筋が12月2日金曜日に語った。
しかし、高官を含む2人のトルコ情報筋はシリアが遅らせていると反論し、最終的な首脳会談に向け事態は順調であると述べた。
エルドアン政権は、アサド大統領を倒そうとした反乱軍を支援し、シリアの指導者を国家テロと非難し、紛争の初期には、シリアの指導者の支配下で和平努力を続けることはできないと述べている。
アサド大統領は、イスラム過激派を含むさまざまな武装勢力を支援し、シリア北部への軍事侵攻を繰り返すことでテロを支援してきたのはトルコであるとしている。トルコは、イスタンブールでの爆破事件をシリアのクルド人戦闘員の仕業と非難し、新たな作戦の準備を進めている。
ロシアは、戦局をアサド氏に有利にするよう支援したが、紛争の政治的終結を求めており、両首脳を集めて会談を行いたいと考えているという。
エルドアン氏は和解の用意があることを示唆した。
クーデターで政権を取った指導者とは会えないと繰り返し言っていたにもかかわらず、先月エジプトのアブドォルファターハ・エルシーシ大統領と握手した1週間後に、エルドアン氏はトルコが「シリアとの関係も軌道に乗せる」ことが可能だと語った。
「政治に恨みは禁物だ」と、同氏は週末のテレビ討論で語った。
しかし、会談の可能性に関するシリアの立場を知る3人の情報筋によると、アサド氏はロシアのウラジーミル・プーチン大統領とともにエルドアン大統領と会談するという提案を拒否したという。
特に、トルコから360万人のシリア難民の一部を帰還させるというトルコ政府の目標が取り上げられれば、来年のトルコの選挙を前にエルドアン氏を後押しすることができるとシリアは考えていると、2人の情報筋は語った。
「なぜエルドアン氏にタダで勝利を渡すのか?選挙前に和解は起きないでしょう」と2人のうちの1人が言い、シリアも外相会談の提案を断ってきたと付け加えた。
3人目の情報筋はこの提案に詳しい外交官で、シリアは「このような会合は、具体的なものが出てこなければ意味がないと考えており、これまで彼らが求めてきたのはトルコ軍の完全撤退でした」と語った。
トルコ政府高官は今週、軍は既に砲撃と空爆を実施しているシリア北部への地上侵攻の準備にほんの数日しか要しないと語った。
しかし政府は、シリアとの会談が国境の安全保障に焦点を当てたものであれば、会談の準備はできているとも述べている。国境ではトルコは、シリアのクルド人民防衛部隊(YPG)の戦闘員を追い出し、難民を「安全地帯」に移動させることを望んでいるのだ。
アサド氏とエルドアン氏の会談は「そう遠くない未来に」可能性があるとトルコ高官は述べた。
「プーチンはそのための道筋をゆっくりと整えています」と関係者は語った。「シリアでの大きな変化の始まりとなり、トルコにも非常に良い影響を与えるでしょう。多くの分野で伸びていることを考えれば、ロシアも恩恵を受けるでしょう…」
ロイター