
アラブニュース
ロンドン:イランで全国的に予定されていた反政府デモの前日に、1,200人の大学生が集団食中毒に襲われた。デイリー・テレグラフが報じた。
イランの全国学生自治会が、当局が意図的に毒を盛ったと非難する中、ハラズミ大学とアラーク大学、さらに他4つの教育機関の学生が提供された食事を周辺の通りに投げつけて抗議した。
自治会は声明で次のように述べた。「イスファハーン大学での類似の事件の経験から、当局の集団食中毒に関する説明は否定される」
政府関係者は、食中毒の原因は水に含まれた細菌だとしている。
しかしながら、食中毒の起きたいくつかの大学の診療所は閉鎖されたり、脱水その他の食中毒に関連する症状を治療する薬の在庫がなくなったりしていたため、全国デモを阻止しようとする意図的な試みではないかという疑いが生じた。
事件はちょうど3日間の全国ストライキが12月7日まで行われているタイミングで起きたため、政権への風当たりはますます強まっている。
一方、イラン当局は道徳警察の解散についての報道を否定した。
宗教色の強い道徳警察は拘留中の9月に亡くなった22歳のマフサ・アミニさんの死に関与しており、この出来事が大規模デモの引き金となった。
イラン国営放送は次のように報じた。「イラン・イスラム共和国の政府関係者の誰一人、道徳警察の解散を確認していない。
一部海外メディアが司法長官の発言を曲解し、最近の暴動の影響で我が国がヒジャブ(着用を義務付ける法)を撤廃すると言っている」
ますます多くのイラン著名人が抗議活動を支持する中、当局は5日、かつてのサッカー代表チームのスター、アリ・ダエイ氏が所有する企業2つを閉鎖した。
国際試合で109のゴールを決めた元ストライカーは先週、反体制運動への支持を公言したことで脅迫を受けていると語った。
ダエイ氏の所有する宝飾店とレストランは移転作業中に当局によって閉鎖された。
国営ニュース局は次のように伝えた。「反革命団体とサイバースペースで協力し、市場の運営と平和を妨害したため、Noorジュエリー・ギャラリーを閉鎖せよとの司法命令が下された」