ドバイ: イランは23日、スカーフのかぶり方が不適切だとして拘束された若い女性の死亡を受け、2022年に広まった全国規模のデモに参加し、罪を犯したとする別の囚人を絞首刑に処した。
国営テレビの報道によると、モハマド・コバドゥル氏は、テヘランの近郊パランドで起きた抗議デモで警官を車で轢き、1人を殺害、5人を負傷させた罪で有罪判決を受け、処刑された。
テレビの報道によると、犯行を自白したコバドゥル氏(23)は、裁判中に弁護士と面会できたという。同氏は下級審で下された死刑判決を不服として上告していたが、最高裁は後に当初の判決を支持した。
AP通信の集計によると、コバドゥル氏の処刑は2022年秋に抗議活動が始まって以降、当局の発表では9件目である。
数カ月間にわたる混乱の発端は、2022年9月16日、イスラム法で義務付けられているヒジャブの着用方法が不適切であるとし、イラン風紀警察に拘留された22歳の女性、マフサ・アミニさんが拘留中に死亡したことであった。
抗議デモでは少なくとも529人が死亡し、数千人が拘束された。
AP