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ウクライナのミサイル攻撃でロシア兵63人死亡 ロシアが発表

2023年1月1日、キーウにある教育施設の横にできた穴を見る人たち。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、この教育施設は前日、ミサイル攻撃で損傷を受けた。(AFP)
2023年1月1日、キーウにある教育施設の横にできた穴を見る人たち。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、この教育施設は前日、ミサイル攻撃で損傷を受けた。(AFP)
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03 Jan 2023 07:01:27 GMT9
03 Jan 2023 07:01:27 GMT9
  • 「ウクライナ軍が高機動ロケット砲システム『ハイマース』でロケット弾6発を発射した。そのうち2発が撃墜された」と国防省の声明には書かれていた
  • この攻撃は、ここ数カ月ウクライナの反転攻勢に苦戦しているロシアに新たな打撃を与えた

キーウ:ウクライナ軍が、ロシア兵が駐留している東部ドネツク州の施設にロケット弾を発射し、ロシア兵63人が死亡した。ロシア国防省が2日、発表した。昨年2月の開戦以降、ロシア軍から最も多くの死者が出た攻撃の一つとなった。

「ウクライナ軍が高機動ロケット砲システム『ハイマース』でロケット弾6発を発射した。そのうち2発が撃墜された」と国防省の声明には書かれていた。攻撃の日時には言及しなかった。

この攻撃では、米国が提供した精密誘導兵器が使用された。精密誘導兵器はウクライナ軍が重要な標的を攻撃するのに不可欠だということが分かっている。この攻撃は、ここ数カ月ウクライナの反転攻勢に苦戦しているロシアに新たな打撃を与えた。

ウクライナ軍はこの攻撃を実施したことをはっきりとは認めていないが、ロシア当局が報告したのと同じ攻撃と思われるものを認めているようだ。

ウクライナ軍戦略コミュニケーション総局は1日、マキイフカにある職業訓練学校の建物で、動員されたロシア兵約400人が死亡し、約300人が負傷したと主張した。この主張を独自に確認することはできなかった。ロシアは声明で「この攻撃はマキイフカで行われた」と発表したが、職業訓練学校には言及しなかった。

一方、ロシアはウクライナに新たな夜間攻撃を行い、複数の自爆型ドローンを投入した。当局者が2日、明らかにした。ロシアは、爆撃を行い、ウクライナのエネルギーインフラを標的にし、ロシアの侵攻に対するウクライナの抵抗をくじく戦略をやめる兆しを見せなかった。

31日に民間人3人が死亡するなど、年末には容赦ない攻撃が相次いだが、この攻撃はその中で最新のものだった。

2日、キーウのビタリ・クリチコ市長は、ドローン40機が一夜のうちに「キーウに向かった」と述べた。それらは全て破壊された、と防空部隊は発表した。

クリチコ氏は、キーウ上空で22機、キーウの中心から離れた地区で3機、近隣の州で15機が撃墜されたと述べた。

その攻撃の結果、エネルギーインフラ施設が損傷を受け、一つの街で爆発が起きた、とクリチコ氏は述べた。ドローンによるものか他の兵器によるものか、すぐには明らかにならなかった。「負傷した19歳の男性が入院した。キーウでは緊急停電が行われている」とクリチコ氏は付け加えた。

キーウの中心から離れた地区で「重要インフラ施設」と住宅が攻撃された、とオレクシー・クレバ知事は述べた。

ロシアは10月以降ほぼ毎週、ウクライナの発電設備と給水設備に空爆を行っている。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「エネルギーテロ」だとしてロシアを非難している。凍えるような寒さの中、空爆で多くの人が暖房を使えなくなったからだ。ウクライナ政府関係者は「ロシアはウクライナの抵抗をくじくために冬を兵器として利用している」と主張している。

ウクライナは、西側諸国が提供した高性能武器を使い、ロシアのミサイルやドローンを撃墜するのに役立てている。そして、ウクライナのロシア支配地域を砲撃している。

ロシアが2月24日に始めた全面侵攻はうまくいっておらず、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はプレッシャーにさらされている。ロシア地上軍は陣地の確保と進軍に四苦八苦している。プーチン氏は、国民に向けた新年の演説で「2022年は、困難だが必要な決断を下した年だった」と述べた。

プーチン氏は「ウクライナに軍隊を派遣せざるを得なかった。ウクライナがロシアの安全を脅かしたからだ」と主張している。この戦争の全責任を負うのはロシアだと主張している西側諸国は、プーチン氏の主張を批判している。

ロシアは1月8日まで祝日となっている。

ロシア軍が発射したドローン、ミサイル、砲弾もウクライナ全土を襲った。

ヘルソン州のヤロスラウ・ヤヌシェビッチ知事はテレグラムで「2日朝、南部ケルソン州のウクライナ支配地域が砲撃され、5人が負傷した」と明らかにした。

「ロシア軍はベリスラウ市を攻撃した。地元の市場に向けて、おそらく戦車から砲撃した。負傷者のうち3人は重体で、ケルソンに避難している」とヤヌシェビッチ氏は明らかにした。

南部ミコライウ州でドローン7機が撃墜された、とヴィタリ・キム知事は述べた。南東部ドニプロペトロウシク州でドローン3機が撃墜された、とワレンティン・レズニチェンコ知事は述べた。

それに加えて、ドニプロペトロウシク州ではミサイル1発が撃墜された、とレズニチェンコ知事は述べた。同州のエネルギーインフラが狙われている、と同氏は述べた。

ウクライナ空軍司令部は2日、「イラン製自爆型ドローン、シャヘド39機が一夜のうちに撃墜された。ロシア製ドローン、オルラン2機とX-59ミサイル1発も撃墜された」と発表した。

ウクライナ国防省は「我々は強い」とツイートした。


31日の激しい攻撃で、ウクライナ全土で少なくとも民間人4人が死亡し、数十人が負傷した、とウクライナ当局は発表した。キーウ在住の4人目の犠牲者(46)は2日朝、病院で亡くなった、とクリチコ氏は述べた。

31日夜、キーウやウクライナのその他の地域で爆発が複数回起きた。この攻撃は、ロシアがエネルギーインフラ施設に損害を与えるために29日に行った広範なミサイル攻撃の36時間後に行われた。この異常に迅速な追撃はウクライナ政府関係者を警戒させた。

ロシアでは、「ウクライナのドローンが、ウクライナと国境を接するブリャンスク州にあるエネルギー施設を攻撃した」とブリャンスク州のアレクサンダー・ボゴマズ知事は2日朝、発表した。「その結果、一つの村が停電になった」と同氏は述べた。

AP

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