
エルサレム:イスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領は11日、トルコのタイイップ・エルドアン大統領をイスラエルに招待すると述べた。また、トルコ大使を新たに迎え、近年の両国関係の接近のさらなるしるしとした。
主に儀礼的な役割を担うヘルツォグ大統領は昨年、イスラエルの大統領としては2008年以来となるトルコ訪問を行った。
両国が10年以上にわたる外交的亀裂に終止符を打って関係修復に着手した後のことだった。
両国は8月に大使を相互に派遣することで合意している。
また11月には、イスラエルの選挙で勝利を収めたベンヤミン・ネタニヤフ首相が、関係改善を継続することでエルドアン大統領と合意した。
ヘルツォグ大統領は、「両国関係の強化に向け我々全員が努力すると確信している」と述べた。
12月にネタニヤフ首相がナショナリストや宗教右派を含む政権のトップとして復権を果たしたことで、パレスチナ、欧米諸国、アラブ諸国は、中東の緊張が高まりかねないと動揺している。
トルコは先週、イスラエルの国家治安相に新たに就任した極右のイタマル・ベングビール氏がエルサレムにあるアル・アクサモスクの敷地を訪問したことに対する非難の輪に加わった。
この場所はイスラム教の三番目の聖地であると同時にユダヤ教最大の聖地であるというセンシティブな場所だ。
ロイター