ベイルート/ワシントン:米軍は、シリア東部で仕掛けたヘリコプターと地上軍からの急襲の際に、3人のダーイシュ組織員を捕らえた、と米軍中央司令部が22日に発表した。
中央軍報道官のジョー・ブッチーノ大佐によると、作戦は21日に実施された。攻撃中に民間人1人が「軽傷」を負い、近くの医療施設で治療を受けた後、家族のもとへ戻ったという。
中央軍司令部の声明は、捕獲した武装勢力について、ファシリテーター、物流担当者、そして聖戦組織の「仲間」と説明している。
作戦の詳細はほとんど開示されていない。中央司令部は「パートナー部隊」の存在をほのめかしたが、これは過去に、シリアの民主軍を指して使われていた言葉である。この民主軍は、米国とその同盟国がイスラムのカリフ制を確立しようとしたダーイシュ組織を打ち負かすのを助けた、シリアのクルド人武装集団だった。
2019年3月に連合軍が支援した軍事的な猛攻撃を受け、聖戦士らは残っていた最後の領土を失った。その後、シリアのダーイシュ残党のほとんどが同国東部の砂漠の隠れ家へと退却した。
以来、彼らはそうした隠れ家を使ってクルド人主導の軍やシリア政府軍を待ち伏せしている。そして同時に、イラクで攻撃を仕掛け続けている。
中央司令部は20日、シリア南部で米国が主導する連合軍基地がドローン攻撃を受けたと発表した。戦争監視員は、その攻撃がイランの支援する組織によるものだったと述べた。
AP/ロイター