
テヘラン:月曜日、144人を乗せたイランの老朽化した旅客機が滑走路に胴体着陸し、空港横の主要幹線道路上に滑り出た。国連制裁により部品や新しい航空機の調達が禁止されている同国において直近の事故となる。
当局によると、石油が豊富な同国南西部のフーゼスターン州の都市マズハーで、カスピアン航空のマクドネル・ダグラスMD-83が胴体着陸し、2名が負傷した。
イラン民間航空ネットワークニュースの映像によると、乗客は明らかにショックを受けているが、落ち着いた様子でコックピット付近の扉や翼の上から手荷物を持って脱出した。
映像の中で男性の乗客は、「我々は墜落した。墜落したが、無傷だ。手が震えている」とペルシア語で語った。
州航空管理者であるモハマド・レザ・レザニアンは、全ての乗客が飛行機から安全に脱出したと述べた。この飛行機はマズハーから約610キロ北東に位置するイランの首都テヘランから出発した便であった。当局によると、この飛行機には乗客136人と乗務員8人が乗っていた。
しかし、悲劇はかろうじて回避されたようだ。写真によると、飛行機が停止したのは人口密集地帯からそれほど離れていなかったからだ。また、飛行機はマズハーとイマム・ホメイニ港を結ぶ主要幹線道路においても車との衝突はなかった。
イラン国営テレビは、月曜日に胴体着陸した飛行機は通常よりも激しく進入したため、滑走路に着いた時に着陸装置を失ったと述べた。
胴体着陸後の飛行機の写真には着陸装置が見られないが、出していなかったのか、それとも現地時間の午前7時35分頃に滑走路に着陸した際に破損したかについてはすぐには明らかにならなかった。
マクドネル・ダグラスMD-83は1980年代半ばに導入されたナローボディ機で、西側諸国ではその多くが商業航空から撤退している。アメリカン航空では9月に最後のMD-80が引退した。
月曜に胴体着陸した飛行機はEP-CPZと登録されており、25年を超えて使用されていた。2012年8月にカスピアン航空が登録するまでは、フランス、カナダ、英国、コロンビア、ブルキナファソ、ウクライナの航空会社で使用されていた。
AP