
ブリュッセル:今週、壊滅的な地震が起きたことを受けて、EUはシリアとトルコを国際的に支援するために3月に援助国会議を開く予定だ。欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長が8日、明らかにした。
「我々は今、時間と闘いながら、力を合わせて命を救っている。近いうちに我々は力を合わせて支援を提供することになる。トルコとシリアはEUを頼ることができる」とフォンデアライエン氏はツイッターに投稿した。
会議は、トルコ当局と連携して来月上旬にブリュッセルで開催される予定であり、「(両国の)人々を支援するために国際社会から資金を動員することを目的としている」とEUは発表した。
「このような悲劇に襲われたときは、誰一人として孤立させてはならない」とフォンデアライエン氏は声明で述べた。
会議の目的は、今回の災害に対する国際的対応を調整することであり、「EU加盟国、近隣諸国、国連加盟国(そして国際金融機関)が参加する予定だ」とEUは発表した。
輪番でEU議長国を務めているスウェーデンが、NATO加盟への動きをトルコに妨害されているときに、会議の共同議長を務めることになる。
スウェーデンのウルフ・クリステション首相は「スウェーデンは、この厳しい状況において、EUの支援を、トルコとシリアの人々のニーズを十分に満たすものにしたいと考えている」と述べた。
トルコが6日にシリアとの国境の近くでマグニチュード7.8の大地震に襲われた後、EUはいち早く救助隊をトルコに派遣した。
しかし、EUは当初、既存の人道支援プログラムを通じて最小限の支援しか提供しなかった。EUは2011年以降、バッシャール・アサド大統領政権に制裁を科しているからだ。制裁は、内戦につながった残忍なデモ弾圧に対応したものだ。
シリア政府は8日、EUに対し正式に支援を要請した。ヤネス・レナルチッチ欧州委員(危機管理担当)が明らかにした。
シリアは、支援を調整するEUの市民保護機構を通じて行動を起こした、とレナルチッチは述べた。欧州委員会は「この要請に好意的に対応する」よう欧州諸国に求めているという。
市民保護機構にはEUの27カ国と、ノルウェー、トルコなど、EUに加盟していない近隣諸国8カ国が参加している。
AFP